時は1998年2月1日。日本の中心、東京。若者の街、渋谷の駅前に一人の男が降り立った。オールバックに口ひげをたくわえ、イエローのジャケットを身につけている。手にはなぜかマイクスタンド。そう、その男の名はフレディ金子。言わずとも知れた「うまかBOW」のクイーンバージョン、「うまかQ」のボーカリストだ。
彼が渋谷の街に現れた理由は主に二つ。ふれでぃ・えとう氏が率いるクイーンのコピーバンド、KWEENさんのライブ観戦、そしてかねてから当バンド、「うまかQ」に興味を持ってくれている、Nifty-serve、Rock line fan FORAM「QUEENの部屋」の皆さんと会うためである。そして今回の来京に際して、我らがフレディ金子は終始ステージ衣装で行動すると宣言。ここに仰天のレポートが完成したのである。
'98.1/31夜。山形県酒田駅にフレディ金子氏(以下フレ金)が登場。当日はジョン高橋とマネージャー役のジャック・TAR・ネルソンが見送りに駆けつけた。フレ金のステージ衣装そのままの姿に、見慣れたはずのメンバー2人も思わず絶句。しばし構内でポーズを決めたあと改札口へ向かう。駅員の「はいどーぞ。」と妙に冷静な様子とのギャップがまた笑える。改札を出た一行は「Hammer To Fall」を歌いながら陸橋を渡り、いざホームへ。「さよなら!フレディ!」のかけ声を受けながら、特急いなほ号はすべりだしていったのだった。
すべりだす列車の窓にマイクスタンドだけが映る…。
ビデオショット提供:ジャック・TAR・ネルソン氏
'98.2/1夕方。「QUEENの部屋」の皆さんとの待ち合わせ場所、渋谷のモアイ像前に向かうべく、渋谷駅前にフレディ金子が登場。やはり目立つ目立つ。(ちなみに、彼は途中、東横のれん街を通ったそうだが、おばちゃんに今日なんかあるのですか?と尋ねられたそうである。)
渋谷駅に登場!を隠し撮り。まだ本人は「素」だ(笑)。
この日待ち合わせた「QUEEN部屋」のメンバーは、コスプレ推進委員会(クイーン関連のライブ等のイベントでメンバーのコスプレを推進している)の会長こと、ていこ嬢、ゆきちん嬢、そしてOZUさんの三人。ステージ衣装のまま現れるフレ金をうけて、それと分かる姿にて集合とのはずだったが、時間になってもそれらしい人たちが見あたらない。そのうちフレ金にカメラを向けてパチパチ激写する人が登場。ここは一発決めねば!とポーズをとっていたら!なんとそれがていこさんだった!あまりの凄さに思わず声をかけられなかったとか。ってそりゃないぜよ。
とりあえずポーズをとってみれば… よう解らんとピースする通行人がおかしい。
居酒屋「○木屋」にてしばし盛り上がった一行はKWEENさんのライブの時間に合わせて渋谷のラママ前へ移動。ここで ていこさん が金髪ヅラでロジャー・テイラーになりすまし、ゆきちんさんはイエローホットパンツとTシャツでジョン・ディーコンに。開場を待つ人たちの視線が一斉に一行に集中してしまった。オーディエンスを見ると黙っていられないのが我らがフレディ金子である。「ハローエブリバディ!」と一声。「おおー!」とおもわず拍手がわき起こる。皆さんさぞかしびっくりしたでしょうねぇ。
ラママの前で雄叫び一発!並んでるお客さんも嬉しそうだゾ。
さらにびっくりしたのはライブを行ったKWEENの皆さんでしょう。なにせ最前列にフレディ金子をはじめとするコスプレ部隊が陣取っていたのですから。(さぞかしやりづらかったことでしょう。どうもすみません。)この日はクイーン後期の再現でありました。さすがのパフォーマンスだったそうです。ライブ終演後にふれでぃ・えとう氏と会見。ツーショット写真はまるで兄弟のようでありました。
さらにここで会場に来ていた「QUEEN部屋」のメンバー、らりるれXさんと合流。今度は居酒屋「○狗」にてさらに盛り上がったのでありました。しかもなんと嬉しいことに、この席にて ていこ会長を中心に、「うまかQ」のファンクラブの結成が提案されたのであります。ありがたや。
居酒屋「天○」を出たあともフレディ金子を囲んだフォトセッションは続き、渋谷の夜は更けてゆくのであった。
左より、ていこさん、OZUさん、ゆきちんさん、フレ金。
とりあえずイエロージャケットを借りてポーズを決めてみる。君もフレディだ! なんだかちょっとうれしい…。
(モデル:らりるれXさん)
なお、この時のフォトセッションの模様をおまけとして最後に掲載しました。興味の有る方&物好きな方(笑)そちらも併せてご覧下さい。
今回の写真は ていこさん にご協力いただきました。どうもありがとうございました!
また、この日撮ったプリクラがロジャー・テイラー本人に送られたとか(うっ)。ほ、本当?!
次回フレディ金子が東京へ登場するのはいつか。それは「うまかQ」のライブなのか。歌うフレディ金子であることを願いたい。
さあ!今度はあなたの街にフレディ金子が現れるかもしれない(笑)。