☆いずれ旅行記を書くとは思いますが、とりあえずこのページにプロローグを載せておきます。くれぐれも「お土産に紅茶買って来て」とか掲示板に書き込まないよーに(笑)。

★またまたインドへ行くのだ

 2005年のGWはまたまたイ ンドへ行くことになった。
 昨年三度目の台湾旅行へ行き、「今度はゆっくり一周したいね。でも新幹線が出来る前に在来線でまわりたいね」なんて話をしていた。しかしダーリンは会社員。そうそう長期に休暇を取るわけにいかないので、休みがまとめて取れる2005年のGWに行こうと決めた。だからGW中は一切予定を入れず、台湾の本や資料など集めて読んでいた。ところが人間欲ばりなもので「どうせ十日くらい休みが取れるんだったら、今まで行ったことのない所へ行ってみた〜い!」とどちらともなく言い始め、私はミャンマーへ行きたいと主張した。数々のパゴダやユニークな仏像、素朴な田園風景、岩の上にちょこんとのったゴールデン・ロックなど見たいものはたくさんある。SLも走っているそうだ。
 な〜んて話をせつせつとしていたら、ダーリンは山のようにミャンマーの本やビデオを借りてきた。三日も立つとすっかり行く気満々になっていた。単純というか素直というか……。さっそく旅行会社へ行って申し込みをし、申込金を払った。
 しかし時期的にはかなりミャンマーは暑そうである。蒸し風呂状態の上、料理も脂っこいものが多いそうだ。冷えピタに胃腸薬に烏龍茶が必要かも?なんて話していたら、早々と旅行会社からTEL。「ミャンマーは人数が集まりそうもないので不催行になりました」ぐがあぁーーん。GW中は当然ながらどこの旅行会社にとっても稼ぎ時。さっさと催行不催行を決めてしまうようだ。まあ、いつかはミャンマーに行けるだろうと思って今回は泣く泣くあきらめた。
 GW中は飛行機の席を確保するのも大変だそうで、けっきょくどこにも行けなかったなんてことになっても困るので、即座に第二希望のインドに決める。『旧シッキム王国とダージリン』九日間。ダージリンも行きたかった、トイ・トレインも乗ってみたかった、ヒマラヤの山々も見たい……でも、今年もまたインド……かよ。

★出発するまで

 GWに海外旅行するなんて1998年のチベット旅行以来だ。そういや、初めてインドに行ったのも1998年だ。この時、観光地にいるしつこい物乞いや物売りの集団にこりて、もう二度と行かないだろうと思っていた。なのにどうしたワケだか、昨年2004年の夏に再び行って今年もまた行くことになった。ひとつはヒマラヤを見たいという希望がある。かつてブータンのパロからネパールのカトマンドゥに飛行機で移動した時、ヒマラヤの山々がものすごくきれいに見えた。山登りはメチャクチャ苦手だが――今となっては高尾山にすらまともに登れるかどうか怪しいが、あの素晴らしい山々は見たい。そして、ダージリンといえば紅茶の産地、かつて英国人の避暑地だった場所、河口慧海がチベットへ行く前に滞在しチベット語を勉強した場所でもある。チベット系の人々も多く住んでいる。蛇足だがホームズ物では《曲がった男》に出てくる(ホームズ・ファンなので一応……)。
 河口慧海の『チベット旅行記』を読み返してみると、カルカッタから列車に乗ってシリグリーという駅で山汽車に乗り換えてダージリンに行ったと書いてある。山汽車というのは、今や世界遺産となっているトイ・トレインのことである。今回の旅では世界中の鉄ちゃんの垂涎の的……か、どうかは知らないがこのトイ・トレインにも乗車する予定だ。ダーリンは、サハリン(旧樺太)まで行って日本時代のSLに乗って大騒ぎしていたくらいだから、今から舞い上がってビデオだーカメラだーとあれこれ準備している。ミャンマーはどうしたのさ?とは今さら聞かないが。

                                                 続く
とんでも通信 3