南武線には205系に次いで205系1200番台が導入されるようになりました。205系1200番台はナハ46編成〜ナハ51編成まであります。205系1200番台といっても先頭車(クハ車)だけが1200番台となっています。
1200番台はかつて山手線(埼京線)の0番台のサハ車に運転席を設けて1200番台にしているのです。なので0番台と1200番台を比べたら1200番台の方が運転席が付いていて先頭が0番台より改造されているだけです。しかし1200番台は205系の中ではとても人気がある車両です。また1200番台は行き先LEDが設けられています。また編成番号が札ではなくシールとなっています。
南武線は当初103系を205系にすべて置き換える予定でした。そして103系を順序205系に置き換えていきました。その205系は当初は南武線向けにつくられた0番台でした。しかしそのころから山手線へのE231系が導入されるようになり山手線の205系を横浜線や京葉線のために利用させようという考えが生まれました。その結果103系の置き換えの205系が山手線のおさがりの205系となりました。この205系を山手線改造車と言います。つまりここから南武線向けの205系の製造が中止したということです。そして山手線改造車205系が103系置き換え目的として使用されるようになりました。そして少しずつ103系が置き換えられていきました。しかしまた小さな問題が生まれました。山手線のクハ車が全て他路線置き換え目的で使われてしまったのです。こうなったらサハをうまくクハにして改造するしかないと考えました。そしてここでようやく205系1200番台先頭改造車という電車があらわれたわけです。なので1200番台はもともと山手線の205系の中間車(サハ車)と考えてよいでしょう。
また当初南武線205系1200番台はナハ46編成〜ナハ50編成まで製造されました。しかし205系0番台のナハ45編成が千ケヨへと転属したため新たにナハ51編成が造られるようになりました。
南武線の1200番台は南武線にしかない編成なのでとても僕的に珍しい電車だと思います。205系1200番台の写真集を設けたのでそちらも一緒にご覧ください。