プレミアシップ(30/SEP/2001)
アストン・ビラ (2‐0) ブラックバーン・ローバーズ
【得点者】
A:アンヘル(46分)、ヴァッセル(72分)
日記
恐らく両チームとも4-4-2のラインディフェンスで中盤にスペースがなく、
厳しいプレッシャーのかかる試合となった。が、Villaはくさびさえ打てないのに対し、
Roversは2トップがいい位置にいて、三角形を確実に作り、軽快にパスが回る。
たちあがりはRoversのペース。とにかくボールが前に運べず、たまにロングボールを
放り込んでもすべて相手の読みの中で、単発の攻撃はシュートにも至らない。
いらいらする展開はスタジアムはブーイングの嵐。それでもなんとか前半を0-0で
耐えたのが流れを変えた。
後半たちあがり自分たちのキックオフからそのままゴール前へ、中央細かい
パス回しで抜け出たアンヘルが一対一となり、確実に決める。後半はどのような
修正があったのか、出足が完全に相手を上回り、高い位置でのボール奪取が多く
見られるように。2トップのくさびの不安定さは相変わらずだったが、ボール支配率が
上回る。一方、ディフェンス陣も相手2トップは裏よりもくさびに出ることが多いと
読んだのか前でのチャレンジが多くなり、相手に有効なくさびを打たせない。後半は
明らかにVillaにペースが移った。そして72分、シュマイケルのフィードからカウンター
アタック、そのままアンヘルに。ちょっと時間がかかったがトリッキーな浮きだまで斜めに
走りこんだヘンドリーにパス、ヘンドリーはフリーだったがダイレクトで中におり返し、
詰めていたヴァッセルが押しこみ、2-0。
が、ここから気が緩んだのか、相手に波状攻撃を受ける。特に80分。中央を抜け出され、
広いスペースとともに完全にキーパーと1対1となったが、相手が交わしにかかる寸前
シュマイケルが片手でストップ。残り10分あったためにここで1点差とされると勢いにのられ、
危ないところだった。
その後Roversも元気がなく、2-0で試合終了。ピッチがぬれていたためかミスが目立ち、
ややだれた試合にも見えたが勝ちを拾えたことがなにより。なお、本試合、ジョージ・
ボーティングの活躍なしには語れない。ディフェンシブハーフと地味なポジションだが、
ミスが少なく、低い位置でもかなり厳しいプレッシャーを受けていたがくさびに積極的に入り、
ボールを散らしていたし、多くのサイドチェンジの起点となっていた。あれ、簡単にやっていたけど、
結構難しい。ディフェンスでもまず相手の前にはだかり、早い攻撃をさせない。そして
なによりも驚くべき運動量。今日のMan of the Matchには先取点を決めたアンヘルが
表彰されたが、同等かそれ以上の活躍をした事は間違いない。
(30/09/01) |