プレミアシップ(12/JAN/2002)
アストン・ヴィラ (2‐1) ダービー・カウンティ 

 

【得点者】
A:ヴァッセル(11分)、アンヘル(26分)
D:パウエル(22分)

 日記 


 とにかく一向に波に乗れないVilla。11月からの成績は1勝4敗4分、その間に
あったワージントンカップは買いリーグのシェフィールドに破れ、FAカップは
マンチェスターを向こうに回し、2点先行して金星目の前だったものの後半の
終盤10分で3点奪われ…。とにかく何か浮上のきっかけがほしい。

 今節は下位に低迷するダービーをホームに迎える。立ちあがりからVilla
動きがいい。特に右サイドバックのデレイニーが復活し、それまで不慣れな
右サイドを任されていたサミュエルが、不調のライトに代わって左サイドに。
やはりサイドバックが固いとゲームがしまる。

 前半深い位置からのフリーキックをシュマイケルが放り込む。相手の頭を
掠めたボールをヴァッセルが見事なトラップ、その後ボレーでネットを揺らし
先制。

 ところが続く22分。なんでもないバックパスをシュマイケルがトラップミス。
相手にさらわれて同点に持ちこまれた。グランドが悪く、ボールコントロールが
ままならない状態であったのは同情の余地があるが、やはりGKはすべて安全
第一に処理しないと。

 この、ダービーに傾きかけた流れを、ダービー自身が立ちきってしまう。
25分頃、左サイドのヘンドリーダービーグレネットが後ろから強烈な
タックル。ヘンドリーが吹っ飛ぶほどの激しさで、レフェリーは一発退場の赤い
カードを示した。

 前半の中盤で一人多くなったVillaは一気に有利になった。そして退場劇の
すぐあと、右サイドテイラーから見事なクロス。これをアンヘルが頭でドンピシャで
あわせて勝ち越す。

 後半は得点は入らなかったがVillaのペースで進み、危なげなく勝利。久々の
勝ち星で7位に浮上した。

 とにかく怪我人が続々戻って来たのがうれしい。両サイドバックの安定感が
あがり、サイドの崩しに厚みが増した。そして自慢の両ウィング、ハジ、
カシュルール
も後半の短い時間だがピッチに入り、健在をアピール。次節からは
スタメンでも行けるだろう。また、ヴァッセルも完全復活。決定力の高いアンヘル
ともに好調時の2トップに期待したい。

 一方、今一つなのがマーソン。他の選手とは違い、高い技術と戦術眼でチームを
引っ張ってきたが、どうも周りとかみ合っていないし、プレーが遅く、ミスも多い。
パスの距離が短く、あまり効果的な役割をになえていない。もっともこのチームでは
もっともファンタジーあふれる選手。グレゴリ-も完全復活を待ち望んでいる
ことだろう。

(12/01/02)