PART11〜エフェス訪問〜

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 9:00起床。今日はセルチュークに隣接する古代都市、
エフェスにいく。そこまではユーゾーさんが車で連れて
いってくれるそうだ。たまたま一緒のホテルになった日
本人、竹田智洋君と、ユーゾーさんのカローラクラスの
セダンに7人乗りという暴挙に出る。10分程度で遺跡に着く。
 エフェスの遺跡都市はエーゲ海観光の目玉であって、
その規模、歴史的価値からしても群を抜いている。 「遺
跡」ではなく、「遺跡都市」なのだ。

大理石の敷き詰められた
マーブル通り

セルシウス図書館。アングルに
特に意味はない

 竹田君と一緒に入り口から入る。ここでも学生は優遇
されていて、入場料は無料。門から入っていき、両側に
並木を見ながら進んでいくとまずアルカディア通りに出
る。そこを左に曲がると大理石の敷き詰められたマーブ
ル通り。そこで一発写真を取って進んでいくと大劇場に
出る。教科書によく出てくるローマ遺跡の劇場で、パム
ッカレにあったそれより規模が大きい。そこで写真を取
ったりだらだらしている内に竹田君は先に行ってしまっ
た。マーブル通りに戻って先に進む。この舗装された道
路はかつてアントニウスとクレオパトラのカップルも通
った道であり、道端に有名な娼婦の館の看板を見、右手
に古代の集会所であるアゴラを見ながら男四人で歩くの
もなかなかおつである。

 この道の突き当たるところがセルシウス図書館で、花
や女性像の美しい彫刻が施されて人目を引く。この図書
館はエフェスの執務官セルシウスの息子が父の死後、記
念霊廟として建てたもので、アレキサンドリア、ベルガ
マと並んで三大図書館に数えられ、12万冊の蔵書を誇っ
た。また、大理石の豪華な作りで湿気対策なども施され
ていたそうだ。
 図書館を出てクレテス通りにはいる。桃が「古代の公
衆便所が見たい」と言うのでそれを第一目標にしよう。
とにかくこの遺跡都市には人がいっぱいいて、ちょっと
したラッシュである。脇道に入って少しいくと、変な男
三人組に声をかけられる。
「ローマ時代のコインいらんかね?」
あ、怪しい。
「2000bin(4000円)だよ。」
  話にならんくらい高い。ところが適当にあしらって
いる内に200binまでさがった。ますます怪しい。全く買
うつもりはなかったが、仏が話題作りにでも、と一枚買
った。何とも仏らしい。

 さて、公衆便所を求めてクレテス通りをまっすぐ進む。
とにかく人が多く、歩きにくい。ツアーも多いようで、
英語はもとよりドイツ語や、スペイン語らしき言葉のガ
イドがあちこちから聞かれる。どさくさに紛れて英語の
ガイドを聞いていたが、便所に関する情報は得られなか
った。クレテス通りのつき当たりにくるとまた竹田君に
会った。

「公衆便所を探してるんだけど。」
「むこうにあったよ。」
「ちょっと遠いなあ。」
「我慢せずに行ってきたら。この辺あまりないし....。」
お茶目な竹田君であった。

 大体の遺跡をまわった。ユーゾーさんは全部見るのに
3時間くらいかかると行っていたが、ものの1時間半で
まわってしまった。やはり日本人はせっかちなようだ。

 外に出てぶらぶらしているとユーゾーさんがやってき
て、歩いて帰るという竹田君をおいて、ユーゾーさんの
車でエフェスの町に帰る。そこで知り合いの店で昼食を
取るように勧めてくれた。煮物中心の、「おふくろの味」
系の店で、ドネルなど脂っこいものに少々うんざりしてい
た我々は、思わず山程注文してしまい最後の方は食べきる
のが精一杯だった。もっとも味の方は格別で、特に三種類
あったスープはどれもおいしく、仏は涙を流しながら食べ
ていた。午後一杯開いているのでエフェスの海へ行くこと
にした、と言うと、ユーゾーさんがバス停まで連れていっ
てくれた。この人はやたら親切だが、何か裏があるのだろ
うか。

 

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