PART14 〜またも絨毯屋〜
エフェスに帰り、シャワーを浴びた後、ユーゾーさんに
飯につれていってもらう。ここもユーゾーさんの知り合い
らしい。ドネルが80binでとても旨かった。ただ、料金を支
払う時、おっちゃんが「500,000TL(=500bin)」のところを
「500,000 dollars」 とボケたのに桃が適当に聞いて「OK」
などとあしらってしまったのでおっちゃんが困っていた。
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その後、そのまま直でユーゾーさんの店に連れて行かれる。
例の女の子も一緒だ。予想はしていたが、やはり絨毯を勧めら
れた。前回と違って今回はかなり強烈にプッシュしてくる。宮
地は「金がない」の一点張りで逃れたが、仏は弱腰で、「僕に
はふさわしくない」「家が狭いから置くところがない」と中途
半端な返事をするものだから「学生でも買っていく人はたくさ
んいる」 「寝ている場所があるじゃないか。それとも君は外で
寝ているのかい」と厳しい突っ込みをうける。そして殺し文句、
「この絨毯、いくらなら買う?もちろん例え話だが。」これは商
売人の必殺技で、これに妥当な答えを出すと、帰りの飛行機に絨
毯を脇に抱えて搭乗することになる。女の子たちもかなり激しい
攻撃をうけていたが、結局無事に誰も買わずに済んだ。因にこの
途中、トイレに立ったMは案内してくれたユーゾーさんの助手、
ゼキさんからユーゾーさんのことを色々聞いた。ユーゾーさんは
とても親切な人で、日本人が大好きである。逆にヨーロッパやア
メリカ人が嫌いだ。なぜなら彼はとても古い人で、日本に原爆が
落とされ、何人もの人が死んだ事実を忘れていないからである....。
なるほど日本人びいきには変わりないだろうが、それは日本人が
山程絨毯を買っていくからであろう。もっとも絨毯さえ買わなけ
れば安い値段で素晴らしいサービスが受けられるんだけど。
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アイシェとしばらく遊んで外をブラブラした後、晩飯は昨日昼
を食った「お袋の味」へ行くことにする。今回は注文する量をち
ゃんと考えて美味しく食えた。店では娘さんと息子さんらしき人
が働いていた。女の子は超美人だったが今一つ愛想がなく、仏泣
かせだった。どうでもよいが仏はオチに使いやすく、楽チンであ
る。ちょうどその時間、TVでサッカーをやっていて、バスの時間
まで大分時間があった我々は見ていくことにした。店はもう閉め
る時間だったようだがおばちゃんは別に文句もいってこず、家族
と一緒に歓迎してくれて「まこ」のような雰囲気の中、仏は涙ぐ
んでいた。
試合は「フェナルバフチェ」というトルコのチームとチェコの
「パルチザン」というチームのUEFA CUPだったようで、フェナル
バフチェが2−0で勝ったため、兄ちゃんは大喜びでおたけびを
上げていた。中継の間にあった、トリノへ向かうハカンのコマー
シャルが印象的だった。もうクビになったそうだが。
ホテルに帰るとユーゾーさんが大慌てでやってきて、バスの時
間が繰り上がったことを伝える。急にあわただしくなり我々は挨
拶もそこそこにブルサへのバスに乗る。
パムッカレでひどい目にあった我々は、細かいことを抜きにす
ればセルチュークはいい町だったなあ、と感じました。22:15、セ
ルチューク出発。