ウェールズ旅行記

イギリスは正式名称を、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」
といい、イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズの
4カ国の連邦国家です。ウェールズはグレートブリテン等の西部にあり、
唯一独自の言語、ウェールズ語を持つ国です。山や湖が多く、
イギリス国内ではリゾート地域に位置付けられる地方で、
真冬のこの時期はちょっとで歩くには適していませんが、
在英中の年末12/30から翌1/1まで、年越の小旅行に出かけました。

 

 

12/30

 当日朝はミッドランド以北が雪に見まわれました。ぱらぱらの降雪は何度かありましたが、本格的な雪景色は今年初めて。ウェールズは降水量の多い地方なので、ちょっと不安になりました。

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 バーミンガム東部からからウェールズへは、北部へ行くならM6でバーミンガムをぐるりと回りシュルーズベリー経由ですが、南部へはM5をずんずん南下して途中からM4に入ります。ブリストル海峡を越える大橋は、イギリスでは珍しく有料でした。

 バーミンガムから3時間ちょいでウェールズの首都、カーディフに到着。最初に入ったのはローマ人といわれ、イングランドに併合されるまでウェールズの攻防拠点となる歴史のある町です。

 トラベラーズインフォーメーションで今晩のB&B、そして明日行くBreconのB&Bを手配してもらってその後、カーディフ城などを観光しました。

wpe21.jpg (9103 バイト) ライアン・ギグス、マーク・ヒューズといった名選手も輩出しているが、ウェールズといえばフットボールよりやはりラグビー。カーディフにあるミレニアムスタジアムはその聖地で、五カ国対抗戦では街中が盛り上がる。
 街中の表記は英語とウェールズ語の二重表記。ウェールズ語は英語の方言程度のものかと思ったら全然ちがう。スペルには子音が多く、なぜか単独の「Y」が多い。TVやラジオではウェールズ語放送もあるが、聞いていると、巻き舌を使うあたり、イタリア語やスペイン語のようでもあり、「カー」とのどの奥を引っかくような発音がドイツ語のようでもあり。いずれにしても聞いててもさっぱりわからない。

 なお、今回行ったCardifやBreconなど南部の地域はほとんどの人が日常会話で英語を話していた。

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wpe28.jpg (10234 バイト) カーディフ城。街中にどかんとある。
カーディフ城は周りをぐるりと城壁で囲まれているが、その中は気が抜けるほど建物が少なく、芝の野原が広がるばかり。中央に塔があり、町全体が見渡せる。 wpe29.jpg (7393 バイト)
wpe2A.jpg (10016 バイト) 塔からの眺め
誇り高きウェールズの国旗は赤いドラゴンが勇ましい。UKの国旗、ユニオンジャックは、イングランド(白地に赤十字)、スコットランド(紺地に白クロス)、アイルランド(白地に赤クロス)を組み合わせたものとされるが、残念ながらウェールズの国旗は組みこまれていないようだ。 wpe2B.jpg (7059 バイト)
wpe2C.jpg (8074 バイト) カーディフ城の裏手はビュート公園

 

 

 

 

12/31

 カーディフから1時間弱の、BreconBeacon国立公園をドライブしました。ウェールズはイギリスの中では山岳地帯に位置付けられます。スコットランドほど広大ではありませんがバーミンガムやマンチェスター、ロンドンなどの大都市から近いため、手近なリゾート地として人気があります。さしずめ、スコットランドが北海道ならばウェールズは信州といったところでしょう。

 雪はやんでいましたが恐ろしい寒さで、天気がよかったら少し歩いたり、あるいはレンタサイクルで走りまわろうとでも思っていましたがとてもそんな気にはならず、ずっと車内にいました。

 

wpe2D.jpg (11512 バイト) 雪が積もっていても羊たちは当然外。ちょっと寒そう。でも100%ウールだから暖かいのかな。

雪はやんだものの、気温が低くて一向にとけない。A国道は問題ないが、ちょっと小さい道路に入ると完全に凍り付いてしまってかなり怖い思いもした。
なんとか城跡。ドライブといってもこの時期、3:00には日が傾くのであまりのんびりできない。 wpe2E.jpg (8473 バイト)
wpe2F.jpg (12162 バイト) ブラックマウンテン山越えコース。放し飼い(?)の馬や羊が道路に溢れ出している。写真はかなり毛足の長い馬。羊は写真を撮ろうと近寄るとすぐに逃げてしまう。
山の中にある湖。湖水地方ほどではないが、湖の数は多い。 wpe30.jpg (8839 バイト)
wpe31.jpg (7334 バイト) 日が暮れる。
Breconの街。NewYearsDay(大晦日)まではクリスマス気分のようだ。泊まったB&Bは27ポンドでバストイレ付きで超快適。カーディフのB&Bも30ポンドだし、ロンドンの半分の価格で倍のクオリティの宿に泊まれる。 wpe1F.jpg (9786 バイト)

 

 

 

 

 

 

 

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