Books
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◎児童書 第6弾
波乱に満ちておもしろい!ストーリーで楽しむ伝記 2

「 伊 達 政 宗 」

佐々木ひとみ 著
岩崎書店

戦国の世から、泰平の世へ。
二つの時代を生き抜いた最後の戦国武将=A伊達政宗。
今に続く仙台の礎を築いた政宗公の、
波乱万乗の生涯を描きました。


疱瘡で右目を失った少年時代、戦いに明け暮れた青年期、
そして天下人たちと渡り合いながら豊かな領国づくりに努めた後半生。
武芸のみならず豊かな趣味・教養を備えた伊達政宗公は、
数々の窮地を知略を尽くし、家臣たちに支えられながら乗り越えて、
仙台の礎を築きました。

仙台藩・初代藩主 伊達政宗公の70年に渡る波乱万丈の生涯を、
政宗公が礎を築いた仙台に住まう作家として、
現在明らかになっている史実にできる限り忠実に、
さらに、これまであまり描かれることのなかった
東北でのエピソード≠軸に書かせていただきました。
昔も今も、人は懸命に生きています。その積み重ねが歴史です。
今から約400年前、高い志を掲げ、幾度もの困難を乗り越えて、
見事に生き抜いた武将がいました。
その武将が土台を築いたまちは今もあり、
その思いは今もこのまちに息づいています。
この作品を読んでくれた子どもたちが、
今、自分が暮らしているまちの歴史に興味を持ち、
その地の礎を築いた先人たちに思いを馳せてくれることを、
心から願っています。

 

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◎妖怪アンソロジー第2弾
「みちのく妖怪ツアー 古民家ステイ編」
佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫 作
新日本出版社


ようかい もうじゃ うちそろい
たまをとりては わかちあい ともにちからに いたすなり
わらしかえすな われらのちから


宮城在住の作家3人で企画したアンソロジーの第2弾、
今回の舞台は各県の古民家です。
私は「河童」(岩手県)と、「化け古下駄」(宮城県)を
書かせていただきました。
――みちのくは、妖怪の宝庫。
私たちが暮らし、愛する、東北への思いを「妖怪」に託しました。

 

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◎妖怪アンソロジー第1弾
「みちのく妖怪ツアー」
佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫 作
新日本出版社


参加者は子ども限定。
東北の妖怪ゆかりの地をバスでめぐる「みちのく妖怪ツアー。
鬼婆、座敷わらし、雨降り小僧と各地を訪ねるが……。


宮城在住の作家3人で企画したアンソロジーです。
「たんころりんの逆襲」(宮城県)、「座敷わらしの宿」(岩手県)を
書かせていただきました。
――みちのくは、妖怪の宝庫。
私たちが暮らし、愛する、東北への思いを「妖怪」に託しました。

 

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◎児童書 第5弾
「兄ちゃんは戦国武将!」
佐々木ひとみ 著
くもん出版


われこそは伊達政宗??
なにいってんだよ、兄ちゃん……
小学5年生の春樹と、
仙台で武将隊として活躍する兄・夏樹の物語。


檜山春樹は、スポーツも勉強も本気になれない小学5年生。
そんな春樹のもとに、ある日、戦国大名・伊達政宗から手紙が届く。
差出人は、大学を中退してから音信不通になっていた兄・夏樹だった。
夏樹は今、仙台・宮城の観光PRをする
「奥州・仙台 おもてなし集団 杜乃武将隊」の
伊達政宗として活動しているという。
そんな兄をとっちめるため、春樹は仙台に住む祖父のもとへ向かう。

物語に登場する「杜乃武将隊」は、
実在する「奥州・仙台 おもてなし集団 伊達武将隊」がモデルです。
2010年、観光PR隊として創設された伊達武将隊は、
東日本大震災以降、「ともに前へ」をスローガンに、
仙台・宮城の観光復興を支える役割を担ってきました。
「一生懸命は美しい。そして、見る人を勇気づける」
そのことを、私は彼らの姿から学びました。
この『兄ちゃんは戦国武将!』が、
誰かが自分なりの何か≠ノ向かって一歩踏み出すときの、
勇気のひとかけらになれば幸いです。
取材・監修にご協力くださった、
「奥州・仙台 おもてなし集団 伊達武将隊」のみなさま、
株式会社ハートアンドブレーン様に心から感謝申し上げます。

 

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「ぼくとあいつのラストラン」が映画化
「ゆずの葉ゆれて」


「ぼくとあいつのラストラン」(ポプラ社)が、
脚本・監督/神園浩司さん、プロデューサー/三角清子さん。
主演/津川雅彦さん・松原智恵子さんで映画化されました。



2015年に鹿児島市喜入地区で撮影され、
2016年8月に公開・全国各地で上映されたこの映画は、
「第1回ソチ国際映画祭」で、
ロシア連邦映画監督協会会長賞と主演女優賞(松原智恵子さん)を。
また「第39回モスクワ国際映画祭」で、
ロシア連邦文化省およびロシア連邦文化省国際文化科学財団から
特別賞と優秀演技賞(山時聡真くん)をいただきました。

 

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日本児童文学者協会アンソロジー
「バラ園の魔女」
佐々木ひとみ 作
ぶんけい「夢とあこがれがいっぱい 5つのお話」に収録


町を見下ろす丘の上に立つ、廃業したホテル。
甘い香りに誘われてホテルのバラ園に迷い込んだ美咲は、
そこで不思議な女の人に出会う。



日本児童文学者協会・編「きらきら宝石箱」全5巻の
第2巻「ゆめとあこがれがいっぱい5つのお話」に
収録していただきました。

 

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日本児童文学者協会アンソロジー
「教室のあの子」
佐々木ひとみ 作
ポプラ社「あなたのとなりにある不思議 ぞくぞく編」に収録


教室のすみに「いる」だけのあたし≠ノ、
転校してきたばかりの清香はいじわるばかり言う。
どうやら清香はあたし≠ェ見えているらしい。



日本児童文学者協会・編「あなたのとなりにある不思議」全5巻の
第1巻「ぞくぞく編」に収録していただきました。

 

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富谷市市制施行記念絵本
「ふるさとは、たからのまち」
佐々木ひとみ 著

熊野神社の導きで出会った宮乃と十太。
時空をさまよう十太を自分の時代に帰すため、
宮乃は一緒に「富谷のいちばんのたから」を探しはじめる。



2016年10月10日に町から市へと生まれ変わった富谷が、
これまでに歩んできた歴史や、
この土地に伝え継がれてきた先人の思いを、
宮乃と十太の時を超えた出会いを通して描きました。

 

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◎児童書 第4弾
「七夕の月」
佐々木ひとみ 著
ポプラ社


長年「仙台七夕まつり」を守ってきたおばあちゃん。
その想いを受け継ごうとする二人の少年の、
出会いと友情、そして奇跡の物語。


おばあちゃんの紙店を、お父さんが継ぐことになった。
家族とともに仙台に引っ越してきた和也は、
おばあちゃんからある願いを託される。
まぼろしの七夕かざりをみつけて、そして……。
「仙台七夕まつり」の朝、和也は願いを叶えるため、
アキとともに吹き流しの森へと足を踏み入れる。
そして、かざりに込められた想いにふれる。

「まつり」には人をつなぐ力があること。
また、長く受け継がれている「まつり」には、
そこに暮らす人の心やコミュニティを支えるという
大切な意味や意義があること。
それを実感したのは、震災の年の8月に開催された
「仙台七夕まつり」を見たときでした。
まつりを支え、まつりを受け継ぐ人の物語を書きたい、
そんな想いからこの「七夕の月」は生まれました。
取材に快くご協力くださった、鳴海屋紙商事株式会社の
鳴海幸一郎さんと山村蘭子さんに心から感謝申し上げます。

 

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◎児童書 第3弾
「もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい」
佐々木ひとみ 著
岩崎書店


湯の森温泉の共同浴場・滝の湯には秘密がある。
働かざるもの入るべからず――ひとも、もののけも。
日常から一歩踏み出すとき、特別な夏休みがはじまる。


夏休み、おばあちゃんの旅館「とらや」にやってきたかえでは、
暇を持て余し、古い共同浴場・滝の湯へと向かう。
そこで出会ったのは、番台を守るあやしげなおばあさん。
ひょんなことから番台を手伝いはじめたかえでは、
滝の湯の秘密にふれる。
そして、自ら考え、働くことの楽しさを知る。
それはかえでが、このまちに自分の居場所を見つけた瞬間だった。

湯の森温泉のモデルは、宮城県の鳴子温泉郷です。
そして「滝の湯」は、実際にある共同浴場です。
以前取材で訪ねたこの街は、千年の歴史を誇る神社、
古い共同浴場、昔ながらの宿、街を包む湯の香りなど、
県外出身者の私にとっては何を見てももの珍しく、
また、物語を感じさせてくれるものばかりでした。
この作品が復興途上にある私の第二のふるさと・宮城の力に、
わずかでもなってくれればと願ってやみません。

 

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◎児童書 第2弾
「ドラゴンのなみだ」
佐々木ひとみ 著
学研教育出版


気があらい、あいつのあだ名はドラゴン
ヤツは、深い悲しみを抱えていた。
大切な思いにふれたとき、本当の友情が生まれる。


おじいちゃんの村の、鳥追い祭りを手伝うことになった歩。
そこで出会ったのは、なんとドラゴン!?
その正体は、ドラゴンのように気があらく、
なにかというと、火を吹くみたいにおこるやつだった。
でもなんで? なんでそんなにおこってるの?
そのなぞがとけたとき、ドラゴンのかなしみが歩の胸にせまる。
――それは、二人の友情のはじまりでもあった。

物語に出てくるおじいちゃんのモデルは、私の父です。
父は定年後、仲間を誘って長らく途絶えていた
「鳥追い祭り」を復活させました。
その様子を見て、土地に伝わる祭りには人の心をつなぎ、
土地への愛着と希望を育む力があることを強く感じました。
今、自分が暮らしているまちのお祭りを見直し、
積極的に参加するきっかけになってくれればという
想いを込めて書かせていただきました。

 

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◎児童書 第1弾
「ぼくとあいつのラストラン」
佐々木ひとみ 著
ポプラ社


あいつがくれた、最後のプレゼント。
受け取った思いを胸に、ぼくはもういちど走り出す。
大好きな人を亡くした少年の、成長の物語。


小学四年生のタケには、大好きなジイちゃんがいた。
そのジイちゃんのお葬式の日、タケの前に不思議な少年が現れる。
ボサボサ頭に、白いシャツ、カーキ色のズボン。
退屈しきっていたタケに、そいつはニヤニヤしながらこう言った。
「おい、走ろうぜ」
そして二人は走り出す。夏のまぶしい景色の中を――。

2008年、(社)日本児童文学者協会とポプラ社が共同企画した
「第1回 新・童話の海」に入選し、2009年にポプラ社より出版。
2010年、第20回椋鳩十児童文学賞を受賞し、
2011年には韓国でも出版されました。
幼い頃からずっと心の中にあった物語を、
念願の児童書という形で出版することができました。
挿絵は、大好きなスカイエマさん。
故郷・高原(たかはら)が描かれた、大切な一冊になりました。

 

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