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2018年 7月25日(水)
この猛暑の中、病院へ行ってきました。
半年に1度、定期的に検査に行っているだけなのですが毎回面倒です。

今日はふと昔のことを思い出しました。
小学3年の時に担任の先生に様子がおかしいと言われて母と病院をまわりました。
辛いと言うより母といられる事が嬉しくてこのまま病院巡りが続けばいいなと思っていました。

薬を飲んでいれば普通に日常生活は送れるし隠すほどのことでもないのですが、この病気のお蔭でイジメにあったり制限が多くて良いイメージがなく、転がり落ちるように落ちこぼれてしまったので大人になっても病名を言葉にするのもされるのも嫌で言えませんでした。

大人になってからは "病弱な女性を守りたい" と言う周りの態度が私にとってはみじめで迷惑でした。
基本的に話すことはなかったですが。
(悲劇のヒロインぶりたい時は それっぽく言ったかもしれませんが。)

この歳になって たいして相手にされなくなり、変に同情する人もいなくなったので病気の事が書けるようになってきたのだと思います。
歳とって良かったのかどうか・・・昔は待ち望んでいた環境でしたが。

18歳の時に手術して病院も嫌で10年ほど行っていなかったのですが東京に来て仕事先である女性が私に病院へ行けと言ってきました。(20年前の話)

彼女も同じ病気だったのですが、知っている人から見れば私は見た目そのものが病気の症状と一致するので ひと目で分かったそうです。

「アンタ、自分ひとりで生きてると思ってるやろ?」と、話してきて、私も同じだったから態度見てたら分かると言われました。

詳しく覚えていないけれど要は 私一人の身体と言うわけじゃないから病院へ行っておけと言う内容だったと思うのですが、全く同情もない彼女の態度に納得して場所を教えてもらって新しく専門の病院に行くことになりました。
そこから10年後に再発するので行っておいて良かったと今になって思います。

それでも考えたら20歳頃から30歳の半ば頃までのいわゆる第二の青春時期(?)は薬も必要なく、フルで仕事もして遊び、何の問題もなく過ごしていたので病気のことなど忘れていました。

30代後半で おかしいと感じてまた薬を飲む事になりました。

人間はほんの数センチ、数ミリの事で悩むなぁといつも思います。
女性の場合は「後数センチ 胸が大きかったら」とか「ウエストが細かったら」とか。
「あと数センチ背が高かったら」

病気も同じで数センチ、数ミリのガン細胞に一生が左右されたり、ほんの少しの数値で悩みます。
私も同じです。 ほんの数ミリだけ・・・と!!

5年くらい前に電車に乗っていて窓に映る自分の顔を見ながら
「一体いつまで、このしんどさは続くんだろう?」と、思いました。

「死ぬまでだ。死んだ時に解放されるんだろうな。」
そう思うと気が遠くなり、立っていられなくなりました。
後にも先にもこんな気持ちになったのは この1度だけでした。

歳をとってくると分かってくるのですが、周りの同年代の人達も どこか身体にガタがきて入院したり私よりもっと酷い人がどんどん増えてきます。

大変な病気で新たな課題を持っている人は違うのかもしれませんが、多かれ少なかれ・遅かれ早かれ人間は同じなのかもしれない。
若い頃は周りは健康で元気な人が多いから気がつかなかっただけなんじゃないかなぁ。

そう考えるとあの頃の悩みは何だったのだろうかと思います。

もしイジメられて悩んでいた子供の自分、若い頃の自分に会えるなら彼女に言いたい。
「将来は結婚して好きな仕事も細々続けられるし、ピアノも楽しく弾いているから心配ない。」って。

でも「もうちょっとだけ勉強しといて」って頼むと思うけど。

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