京成電鉄・博物館動物園駅を訪ねて

1997/3/31で営業休止された博物館動物園駅を、3/23に訪ねてきた時のレポートです。

※写真をクリックすると、大きな写真が見られます。



博物館動物園駅は、京成線の京成上野〜日暮里駅間にあった地下駅です。 上野駅の隣という都心にありながら、営業時間は7時〜18時まで、 しかもホームが短いために4両編成の電車しか止まれず、 時間内でも多くの普通電車が通過してしまうという、小さな駅でした。

右の写真は駅の入り口です。とても都心の駅とは思えない、暗く不気味な入り口です。 実際に昔、私が初めて行ったときは、駅の倉庫か何かの入り口と思って、 一旦外に出て看板を確認してしまいました。

左の写真はホームの駅名表示板です。下の方を見ると分かるのですが、 ホームの壁にはたくさんの落書きがあります。営業休止が決まってから増えたのか、 その前からあったのかは分かりませんが、悲しい事です。

右の写真は下りホームから上りホームを写したものです。この日は「光」と「音」 をテーマにしたインスタレーション(装置)が設置されており、 多少明るくなっていますが、それでも通常の駅に比べると暗いです。 本当に壁をくり抜いて、蛍光燈を吊るしただけ、という感じがするホームです。

左の写真は下りの時刻表です。最終電車は平日が18:01、休日が17:55です。 昼間には1時間に1本しかない時間帯があります。 駅には「電車の時刻にご注意下さい」という掲示がありました。 なお、ここにも落書きが見えますね。

右の写真は駅の切符です。駅では窓口で駅員さんから直接切符を買います。 廃止直前は、自動改札機を通れる薄い切符(駅には自動改札機はありません)でしたが、 昔は硬券でした。写真の切符は、1983年(昭和58年)に私が購入したものです。

なお余談ですが、博物館動物園〜日暮里駅間には、 昭和18年まで寛永寺坂という地下駅があったそうです。博物館動物園駅の営業休止により、 京成上野〜日暮里駅間にあった2駅が共に消えてしまいました。 その結果この区間が、京成上野〜京成津田沼間で最も長い駅間距離(2.1営業キロ) を有する事になりました。


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