海の日くじらなみ

1998年7月20日に青春18きっぷを利用して、 上越線→信越線→北陸線→大糸線→中央線と旅行してきました。 以下が乗車日記です。


・三郷→熊谷

まず、三郷で5:20発の武蔵野線の始発に乗って南浦和に向かう。 南浦和で京浜東北線を待っていると、上りの急行能登号が通過して行った。 そして浦和で高崎線前橋行きに乗り換えて熊谷に向かう。車内はすいていた。

・熊谷→柿崎

熊谷でホームの反対側に停まっているマリンブルーくじらなみ3号に乗り換える。 柿崎行きの臨時快速列車で、165系の6両編成。車内はボックスシートになっている。 指定席をとってあるので、自分の席のある4号車に向かう。 運が悪い事に、進行方向反対側を向いている席だった。 熊谷始発という事もあり、自由席でも十分空きがある。 自由席に移動しようかとも思ったがやめておいた。

6:50に熊谷を出発。快速だが、高崎までは各駅に停車する。 先行の前橋行きがつかえているせいもあるのだろう。 高崎からはある程度の駅を通過して、9:07に越後湯沢に到着。 485系の特急はくたかと、ほくほく線の普通列車の車両が並んで停まっている。 そのはくたかが出発するのを待って出発。

10:11に宮内に到着。 ここで上越線から信越線直江津方面に入るため、7分停車してスイッチバックする。 これで進行方向に向かって座る事になる。 ホームにはたくさんの人が降りて、タバコを吸ったり写真を撮ったりしている。 けっこう家族連れが多い。周辺からはトランペットの練習音が聞こえてきた。

10:24に来迎寺を通過。ここには2つの廃線跡がある。 国鉄魚沼線と越後交通長岡線だ。 車内からも、北に向かって伸びる越後交通の築堤がはっきりと見えた。 廃線を2つも持っている割には、駅の周辺には住宅が多い。

やがて列車の名前にもなっている鯨波に到着。 ここから先は、海のすぐ横を走る区間がある。 砂浜に海水浴客がたくさんいるのが見える。今日が海の日というのも理由だろうか。 崖が迫っていて砂浜が狭いため、余計に混んでいるようだ。

笠島駅の前後に、レンガ積みの廃トンネルがあった。 複線化の際に放棄された旧線跡らしい。 次の米山駅は目の前が海であり、ホームにはとても開放感があった。

・柿崎→糸魚川

11:04に終点の柿崎に到着。くじらなみ号は回送で戻って行った。 ここで11:25発の直江津行きに乗り換える。 そして11:47に直江津に着くと、今度は11:59発の富山行きに乗り換える。 ここからはJR西日本だ。 富山行きは、今まで見た事も乗った事もないクハ418という車両だった。 外観からして普通と違う。 普通列車なのに「TOWNトレイン」というヘッドマークが付いている。 2ドアで車内はセミクロスシート。 ボックスシートだが、シートピッチが広くて気持ちいい。 隣にくじらなみ号のヘッドマークを付けた車両が停まっていた。 多分桐生発柿崎行きの1号の回送だろう。

浦本まではトンネルが多く、景色が楽しめなかった。 車内には、列車の撮影用カメラを持った人が何人もいた。 今日から青春18きっぷが使用できるようになったためだろうか。 途中、トンネルの中にある駅があった。照明が暗く、結構無気味である。 駅名標を見たら筒石と書いてあった。なるほど筒の石(=トンネル)の中にある。

能生(のう)で特急通過待ちのために7分停車。 別のホームにはかもめビーチ号と表示した189系が停まっている。 特急かと思ったが、調べてみたら長野発の臨時快速だった。 10:40に到着した後、折り返しのためずっと停まっているらしい。

次の駅を過ぎ、糸魚川の手前で車内の照明および空調が一旦切れる。 線路脇の標識を見たところ、直流→交流の切り替えがあったようだ。

・糸魚川→南小谷

糸魚川で大糸線に乗り換えるのだが、目的の列車の出発は約1時間後のため、 駅を降りて散歩する。お決まりの自動販売機巡りを実行。 すりおろしりんごのシリーズで「おいしいなし」という缶ジュースがあったのでGET。 今まで見た事が無かったので買ったが、 製造は埼玉県と書いてあったので地元でも売っているのかもしれない。 そして駅に戻って松茸釜めし(\1,000)を買って食べる。 具はやや物足りないが、味はさっぱりしていて良かった。

13:46に糸魚川を出発。車両はキハ52という気動車で、シートピッチは結構広かった。 JR西日本の車両はシートピッチが広いのだろうか。 ワンマン1両で終点の南小谷まで運行する。 非冷房車のようで、天井には乗客がスイッチで動かすタイプの扇風機が付いていた。 車内には整理券発行機と運賃表示機があってバスのようだ。 2駅目の頸城大野を過ぎると山の中に入った。 そしてトンネルを抜けると今度は広い川沿いに出た。 川の両岸には狭い平地を挟んで急斜面の山が連なっている。

まもなく山と川の間の平地が無くなり、 斜面を削ってやっと線路を通したような場所を通る。 この辺が3年前に土砂崩れに遭った所かなあと思っていると、 川を渡ったのち、いかにも災害から復旧しました、という感じの小滝駅に到着。 ホームのアスファルトが真新しい。

この後も崩れている斜面があったり、補強工事が終わったばかりの斜面があったりと、 災害の影響が分かる区間が続く。途中、川の中でショベルカーが働いていた。 土砂、というより大小の岩が川をせきとめてしまったため、 その除去作業をしているようだ。

・南小谷→小淵沢

14:44に南小谷に到着。15:03発の辰野行き115系3両編成に乗り換える。 ここからJR東日本の管轄になり、車両も電車になる。同時にシートピッチが狭くなる。 駅舎の外は、次のあずさ号の自由席を待つ数十人もの客であふれていた。 3連休の最終日で、東京方面に帰る人が多いのだろう。

信濃大町で立ち客が出て、16:50にほぼそのままの状態で松本に到着。 17:23発の甲府行き始発電車に乗り換える。発車は0番ホームだった。 ホームで待っていると、本日に限り25分発に変更になったとアナウンスが流れる。 車内は出発前から満員になり、かなりの立ち客が出ている。

富士見と信濃境の間、谷を渡る所で左側に現役時代のままの姿の鉄橋が見えた。 中央線の旧線だろう。

・小淵沢→大月

小淵沢で19:00発の大月行きに乗り換える。 電車は甲府行きだが、このまま甲府まで行っても結局この電車に乗り換える事になる。 それなら始発の小淵沢から乗った方が確実に席を確保出来るという判断である。 夕食のために駅弁を買おうと思ったが、ホームの弁当屋はすでに閉店していた。 そば屋は営業していたが、そばではつまらないのでやめておいた。

私の乗った車両には私を含めて2人しか乗客がいない。 もう1人は次の駅で降りてしまい、1両貸し切り状態になった。 そこで横の窓ガラスを全開にする事にした。 ガラスというフィルターを通さないで直接見る風景は良い。 吹きこむ風を顔に受けると、車内と車外との一体感を感じることができる。

途中高校生が1駅間乗ってきただけで、貸し切り状態で竜王に到着。 竜王を征伐するために7分停車(実際は特急の通過待ち)。 しかし特急が遅れていたため、実際には11分停車した。

甲府で乗客が増えて15人ほどになる。そしてほぼそのまま大月に到着。 高尾行きに乗り換える。高尾までの間はトンネルが多い。 テレビ(音声だけ)やラジオでナイターを聴いていたのだが、 その度に電波が途切れるので困った。

・大月→三郷

大月で20:49発の高尾行きに乗り換え。高尾で東京行きの201系各駅停車に乗り換え。 西国分寺で南船橋行きに乗り換え、22:50に三郷に到着。 18きっぷの旅第1弾は終わった。


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