6:50に熊谷を出発。快速だが、高崎までは各駅に停車する。 先行の前橋行きがつかえているせいもあるのだろう。 高崎からはある程度の駅を通過して、9:07に越後湯沢に到着。 485系の特急はくたかと、ほくほく線の普通列車の車両が並んで停まっている。 そのはくたかが出発するのを待って出発。
10:11に宮内に到着。 ここで上越線から信越線直江津方面に入るため、7分停車してスイッチバックする。 これで進行方向に向かって座る事になる。 ホームにはたくさんの人が降りて、タバコを吸ったり写真を撮ったりしている。 けっこう家族連れが多い。周辺からはトランペットの練習音が聞こえてきた。
10:24に来迎寺を通過。ここには2つの廃線跡がある。 国鉄魚沼線と越後交通長岡線だ。 車内からも、北に向かって伸びる越後交通の築堤がはっきりと見えた。 廃線を2つも持っている割には、駅の周辺には住宅が多い。
やがて列車の名前にもなっている鯨波に到着。 ここから先は、海のすぐ横を走る区間がある。 砂浜に海水浴客がたくさんいるのが見える。今日が海の日というのも理由だろうか。 崖が迫っていて砂浜が狭いため、余計に混んでいるようだ。
笠島駅の前後に、レンガ積みの廃トンネルがあった。 複線化の際に放棄された旧線跡らしい。 次の米山駅は目の前が海であり、ホームにはとても開放感があった。
浦本まではトンネルが多く、景色が楽しめなかった。 車内には、列車の撮影用カメラを持った人が何人もいた。 今日から青春18きっぷが使用できるようになったためだろうか。 途中、トンネルの中にある駅があった。照明が暗く、結構無気味である。 駅名標を見たら筒石と書いてあった。なるほど筒の石(=トンネル)の中にある。
能生(のう)で特急通過待ちのために7分停車。 別のホームにはかもめビーチ号と表示した189系が停まっている。 特急かと思ったが、調べてみたら長野発の臨時快速だった。 10:40に到着した後、折り返しのためずっと停まっているらしい。
次の駅を過ぎ、糸魚川の手前で車内の照明および空調が一旦切れる。 線路脇の標識を見たところ、直流→交流の切り替えがあったようだ。
13:46に糸魚川を出発。車両はキハ52という気動車で、シートピッチは結構広かった。 JR西日本の車両はシートピッチが広いのだろうか。 ワンマン1両で終点の南小谷まで運行する。 非冷房車のようで、天井には乗客がスイッチで動かすタイプの扇風機が付いていた。 車内には整理券発行機と運賃表示機があってバスのようだ。 2駅目の頸城大野を過ぎると山の中に入った。 そしてトンネルを抜けると今度は広い川沿いに出た。 川の両岸には狭い平地を挟んで急斜面の山が連なっている。
まもなく山と川の間の平地が無くなり、 斜面を削ってやっと線路を通したような場所を通る。 この辺が3年前に土砂崩れに遭った所かなあと思っていると、 川を渡ったのち、いかにも災害から復旧しました、という感じの小滝駅に到着。 ホームのアスファルトが真新しい。
この後も崩れている斜面があったり、補強工事が終わったばかりの斜面があったりと、 災害の影響が分かる区間が続く。途中、川の中でショベルカーが働いていた。 土砂、というより大小の岩が川をせきとめてしまったため、 その除去作業をしているようだ。
信濃大町で立ち客が出て、16:50にほぼそのままの状態で松本に到着。 17:23発の甲府行き始発電車に乗り換える。発車は0番ホームだった。 ホームで待っていると、本日に限り25分発に変更になったとアナウンスが流れる。 車内は出発前から満員になり、かなりの立ち客が出ている。
富士見と信濃境の間、谷を渡る所で左側に現役時代のままの姿の鉄橋が見えた。 中央線の旧線だろう。
私の乗った車両には私を含めて2人しか乗客がいない。 もう1人は次の駅で降りてしまい、1両貸し切り状態になった。 そこで横の窓ガラスを全開にする事にした。 ガラスというフィルターを通さないで直接見る風景は良い。 吹きこむ風を顔に受けると、車内と車外との一体感を感じることができる。
途中高校生が1駅間乗ってきただけで、貸し切り状態で竜王に到着。 竜王を征伐するために7分停車(実際は特急の通過待ち)。 しかし特急が遅れていたため、実際には11分停車した。
甲府で乗客が増えて15人ほどになる。そしてほぼそのまま大月に到着。 高尾行きに乗り換える。高尾までの間はトンネルが多い。 テレビ(音声だけ)やラジオでナイターを聴いていたのだが、 その度に電波が途切れるので困った。