マイコーヒー探索記

1998/9/6に、最後の青春18きっぷを使うために身延線と御殿場線に乗ってきました。 以下はその時の乗車日記(?)です。


・三郷→立川(8:06〜9:17)

今日は東京から中央線の「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗る予定であったが、 起きるのが遅れて間に合わなくなったため、立川から乗る事にした。

8:06に武蔵野線三郷駅を出発。 東京行きに乗らずに反対側の府中本町行きに乗る。途中、 武蔵浦和で埼京線に乗り換えて新宿からビューやまなし号に乗ろうかとも思ったが、 時間がギリギリだったので安全策をとってやめておいた。

新秋津を出てすぐの所で、JR線上に西武の6050系が停まっていた。 前面には青いカバーが掛けられている。 後で新秋津の連絡線を通って西武線に回送されるのだろう。 多分新造の6058Fだと思われる。

西国分寺で中央線に乗り換えて9:17に立川に到着。 駅では年内開業予定のモノレールの工事が行われていた。

・立川→甲府(9:17〜11:12)

立川で9:34発のビューやまなし号に乗り換える。予想通り混んでいた。 やはり東京から乗らないとだめだったようだ。しかし寝坊したのだから仕方がない。

車両は東海道線の快速アクティーで使われている、2階建ての215系である。 1号車に乗ったのだが、上に行く階段があるのに下に行く階段がない。 もしかして先頭車だからかと思って2号車に移ると、階段があった。 そこで1階に行った所、席が空いていたので座る事ができた。 先頭車には1階が無いという事を初めて知った。

ビューやまなし号は、相模湖〜大月の間の駅を全て通過する。 しかし5分前を各駅停車の大月行きが走っているため、ノロノロ運転になる。

大月から甲府までは半分くらいの駅を通過する。 前の列車がいなくなったためスピードを出すかと思ったが、 それなりにしか出さなくて残念だった。

・甲府→富士(11:12〜14:10)

11:12に甲府に到着。身延線に乗り換える。 ホームの自動販売機を見ると「桃の天然水」があった。 しかし普通のとデザインが違う。 よく見ると有名なHALFTIMEの物ではなくカゴメの物だった。 同じ名前でも問題ないのだろうかと思いつつ購入。 早速飲んでみると、HALFTIMEのものより熟した実を使っているような味だった。 桃の味、および甘みがやや強かった。

身延線のホームには373系の特急ふじかわが停まっていた。 各駅停車富士行きは特急の5分後に発車する。 こちらの車両は115系の2000番台だった。

11:35分に発車。無人駅では運転手がドア操作をしている。 30分程走って、甲斐上野で交換待ちのために4分ほど停車する。 運転手はホームに降りてタバコを吸っている。 そして吸い殻をホームに捨てていた。運転手がこれでは困ったものだ。

12:53に身延に到着。駅のすぐ前を富士川が流れている。結構広い。 しばらくはこの川の近くを走る事になる (実際は2駅前からだが、寝ていたので気づかなかった)。 近くと言っても、線路は2段ほど高い所に山裾に沿って敷かれている。

川は流量が少ないのか、中央部分の川底が出ている部分が結構ある。 そのうちに、井出という駅に着いた。 ローマ字表記を見てハードディスクが接続できそうな駅だと思いつつ通り過ぎる。

終点の5駅前の源道寺は、小さな川の上にホームがあった。 橋の上にホームがあるような感じである。せせらぎが聞こえて涼しそうだ。 ホームから釣りをする人とかいるのだろうか。

・富士→吉原(14:10〜17:26)

14:10に富士に到着。 降りるときに前に座っていたおじさんが、 食べ終わった弁当の容器を座席の下に置いて行ったので、 忘れ物は届けてあげなければならないと思い、黙って拾って渡してあげた。 いい事をした。

駅を降りて富士コカ・コーラボトリング限定のジョージア・マイコーヒーを探す。 しかし駅周辺では見つからなかったので、 「マイナーなドリンクはマイナーな場所に在り」ということわざに従い、 次の吉原駅まで歩きつつ探す事にした。

道中いくつもの自動販売機を目にするが、マイコーヒーはない。 何故か「ミステリーゾーン?」と書いてある見本缶がある販売機がいくつもあった。 何が出て来るかわからないというものである。この辺りで流行っているのだろうか。 それとも売れない商品をさばくためのメーカーの戦略なのだろうか。

歩く事5km余りで吉原駅が見えてきた。 富士を出てから、駅前を探した時間も含めて既に90分が経過している。 しかしマイコーヒーは見つからない。「この辺りには無いのか?」と思っていると、 ついに駅前の自動販売機に燦然と輝くマイコーヒーの姿を発見した。しかも1本100円だ! 今までの出来事が走馬灯のようによみがえる。 ここまで歩いてきて良かった…私は銀色に輝く1枚のコインを投入しようとした。 しかしその時、予想外の光景が目に入った。「う、売り切れだ〜!」。 無常にもそのボタンだけ赤く輝いていたのである。

一応この辺に売っている事は確認出来たので、さらに40分ほど駅周辺を歩き回るが、 見つからなかった。 あきらめてこのまま帰るか?…しかし私は最後の望みを岳南鉄道にかける事にした。 岳南鉄道は吉原から出ている全長9.2kmの小私鉄であり、 これに乗って何駅か先に行って探そうという計画である。 運賃表を見た所、3駅先まではどこで降りても200円だったので、 3駅先の本吉原まで行く事にした。

1両のワンマン電車に揺られ、 2駅目の吉原本町を出てわずか300mで本吉原に到着した。無人駅であった。 ちなみに1駅目の日産前と2駅目の吉原本町の間もわずか400m。 他の駅同士は最低でも900m離れているのに、 なぜここだけ700mの間に2つも駅があるのか謎である。 駅を降りるとそばにTSUTAYAがあった。行ってみるとコカコーラの自動販売機があり、 マイコーヒーの姿もあった。売り切れのランプはついていない。 ついに念願のマイコーヒーをGETできたのだ!

・吉原→国府津(17:26〜19:43)

あとは御殿場線に乗れば今日の目的は終わる。 岳南鉄道で吉原に戻り、東海道線で沼津に向かった。 17:41に沼津に着いたが、御殿場線は2分前に発車してしまったので、 34分も待つ事になった。

18:15に沼津を出発したが、マイコーヒー探しで時間を取られすぎたため、 既に暗くて景色が見えない。 所々に残っている、複線時代のトンネルや橋の跡を見たかったのだが…。 仕方無いのでナイターを聴きつつこのレポートを書く。 沼津で折り返しの際に3両増結して6両編成で運転しているが、 せいぜい1両に10人程度の乗客しかいない。こんな状態が終点まで続いた。

松田に着く時に車掌のアナウンスがあったのだが、 松田のアクセントが「ま」に付いていて違和感があった。 私は「つだ」にアクセントがあると思っていたのだが、 地元の人はどう発音しているのだろうか。

・国府津→三郷(19:43〜22:13)

国府津で東海道線に乗り換える。各駅停車東京行きが停車していたが、 次に快速アクティーが来るという事でそれを待つ事にする。

しばらくしてアクティーが入線してきた。しかし各駅停車の車両に見える。 アクティーだから2階建て車両かと思っていたのだが、ただの113系だった。 アクティーに2階建て以外の車両が使われる事があるのをすっかり忘れていた。 残念だが、 先発の各駅停車はオールロングシートだったのでそれよりはましという事で納得する。

途中で先発の各駅停車を抜いて21:01に東京に到着。 21:22の武蔵野線府中本町行きに乗り換えて22:09に三郷に到着。 今期の18きっぷの旅は終わった。

…となるはずであったが、東松戸に着く直前、 乗っている電車が突然警笛を鳴らしつづけてホーム中程で停車した。 ホームから人が降りたというアナウンスが流れる。 もしかして自殺か?と思ったが、3分程で安全確認ができたという事で発車した。 それ以上のアナウンスはなかった。

遅れる事4分、22:13に三郷に到着。今期の18きっぷの旅は終わった。


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