8:06に武蔵野線三郷駅を出発。 東京行きに乗らずに反対側の府中本町行きに乗る。途中、 武蔵浦和で埼京線に乗り換えて新宿からビューやまなし号に乗ろうかとも思ったが、 時間がギリギリだったので安全策をとってやめておいた。
新秋津を出てすぐの所で、JR線上に西武の6050系が停まっていた。 前面には青いカバーが掛けられている。 後で新秋津の連絡線を通って西武線に回送されるのだろう。 多分新造の6058Fだと思われる。
西国分寺で中央線に乗り換えて9:17に立川に到着。 駅では年内開業予定のモノレールの工事が行われていた。
車両は東海道線の快速アクティーで使われている、2階建ての215系である。 1号車に乗ったのだが、上に行く階段があるのに下に行く階段がない。 もしかして先頭車だからかと思って2号車に移ると、階段があった。 そこで1階に行った所、席が空いていたので座る事ができた。 先頭車には1階が無いという事を初めて知った。
ビューやまなし号は、相模湖〜大月の間の駅を全て通過する。 しかし5分前を各駅停車の大月行きが走っているため、ノロノロ運転になる。
大月から甲府までは半分くらいの駅を通過する。 前の列車がいなくなったためスピードを出すかと思ったが、 それなりにしか出さなくて残念だった。
身延線のホームには373系の特急ふじかわが停まっていた。 各駅停車富士行きは特急の5分後に発車する。 こちらの車両は115系の2000番台だった。
11:35分に発車。無人駅では運転手がドア操作をしている。 30分程走って、甲斐上野で交換待ちのために4分ほど停車する。 運転手はホームに降りてタバコを吸っている。 そして吸い殻をホームに捨てていた。運転手がこれでは困ったものだ。
12:53に身延に到着。駅のすぐ前を富士川が流れている。結構広い。 しばらくはこの川の近くを走る事になる (実際は2駅前からだが、寝ていたので気づかなかった)。 近くと言っても、線路は2段ほど高い所に山裾に沿って敷かれている。
川は流量が少ないのか、中央部分の川底が出ている部分が結構ある。 そのうちに、井出という駅に着いた。 ローマ字表記を見てハードディスクが接続できそうな駅だと思いつつ通り過ぎる。
終点の5駅前の源道寺は、小さな川の上にホームがあった。
橋の上にホームがあるような感じである。せせらぎが聞こえて涼しそうだ。
ホームから釣りをする人とかいるのだろうか。
駅を降りて富士コカ・コーラボトリング限定のジョージア・マイコーヒーを探す。 しかし駅周辺では見つからなかったので、 「マイナーなドリンクはマイナーな場所に在り」ということわざに従い、 次の吉原駅まで歩きつつ探す事にした。
道中いくつもの自動販売機を目にするが、マイコーヒーはない。
何故か「ミステリーゾーン?」と書いてある見本缶がある販売機がいくつもあった。
何が出て来るかわからないというものである。この辺りで流行っているのだろうか。
それとも売れない商品をさばくためのメーカーの戦略なのだろうか。
歩く事5km余りで吉原駅が見えてきた。 富士を出てから、駅前を探した時間も含めて既に90分が経過している。 しかしマイコーヒーは見つからない。「この辺りには無いのか?」と思っていると、 ついに駅前の自動販売機に燦然と輝くマイコーヒーの姿を発見した。しかも1本100円だ! 今までの出来事が走馬灯のようによみがえる。 ここまで歩いてきて良かった…私は銀色に輝く1枚のコインを投入しようとした。 しかしその時、予想外の光景が目に入った。「う、売り切れだ〜!」。 無常にもそのボタンだけ赤く輝いていたのである。
一応この辺に売っている事は確認出来たので、さらに40分ほど駅周辺を歩き回るが、
見つからなかった。
あきらめてこのまま帰るか?…しかし私は最後の望みを岳南鉄道にかける事にした。
岳南鉄道は吉原から出ている全長9.2kmの小私鉄であり、
これに乗って何駅か先に行って探そうという計画である。
運賃表を見た所、3駅先まではどこで降りても200円だったので、
3駅先の本吉原まで行く事にした。
1両のワンマン電車に揺られ、
2駅目の吉原本町を出てわずか300mで本吉原に到着した。無人駅であった。
ちなみに1駅目の日産前と2駅目の吉原本町の間もわずか400m。
他の駅同士は最低でも900m離れているのに、
なぜここだけ700mの間に2つも駅があるのか謎である。
駅を降りるとそばにTSUTAYAがあった。行ってみるとコカコーラの自動販売機があり、
マイコーヒーの姿もあった。売り切れのランプはついていない。
ついに念願のマイコーヒーをGETできたのだ!
18:15に沼津を出発したが、マイコーヒー探しで時間を取られすぎたため、 既に暗くて景色が見えない。 所々に残っている、複線時代のトンネルや橋の跡を見たかったのだが…。 仕方無いのでナイターを聴きつつこのレポートを書く。 沼津で折り返しの際に3両増結して6両編成で運転しているが、 せいぜい1両に10人程度の乗客しかいない。こんな状態が終点まで続いた。
松田に着く時に車掌のアナウンスがあったのだが、 松田のアクセントが「ま」に付いていて違和感があった。 私は「つだ」にアクセントがあると思っていたのだが、 地元の人はどう発音しているのだろうか。
しばらくしてアクティーが入線してきた。しかし各駅停車の車両に見える。 アクティーだから2階建て車両かと思っていたのだが、ただの113系だった。 アクティーに2階建て以外の車両が使われる事があるのをすっかり忘れていた。 残念だが、 先発の各駅停車はオールロングシートだったのでそれよりはましという事で納得する。
途中で先発の各駅停車を抜いて21:01に東京に到着。 21:22の武蔵野線府中本町行きに乗り換えて22:09に三郷に到着。 今期の18きっぷの旅は終わった。
…となるはずであったが、東松戸に着く直前、 乗っている電車が突然警笛を鳴らしつづけてホーム中程で停車した。 ホームから人が降りたというアナウンスが流れる。 もしかして自殺か?と思ったが、3分程で安全確認ができたという事で発車した。 それ以上のアナウンスはなかった。
遅れる事4分、22:13に三郷に到着。今期の18きっぷの旅は終わった。