06/APR/2001 -Fri- 着任 いよいよARUP社の初出勤である。時差ぼけのため、モーニングコールを
待つまでもなく、5:00ごろ目がさめる。
朝食はコンチネンタルで済ませ、手配してもらったTAXIを待つが、一向に来る気配が
ない。結局セクレタリーのHazel女史に電話し、改めて呼んでもらった。
ARUPはBlytheBuisinessParkという、B’Hamの郊外のビジネスパークにオフィスを
構える。イギリスではこのように、先進企業でも郊外にオフィスを置くことが一般的らしい。
このBlytheBuisinessParkはかなり新しい一角のようで、まだ建設中の個所がいくつか
ある。ARUPの隣には一際目立つ、Oracleのオフィスがある。
ARUPの建物は見事の一言である。設計会社の本領発揮か、木目長の、ちょっと
変わった印象。受付でリチャードを呼び、中を案内してもらうが、中は何かミュージアムの
ようにスペースをふんだんに使い、落ち着いた雰囲気が漂っている。
まずはATGグループの面々に一通り挨拶していく。
なお、MはARUPでは「TAKA」と呼ばれることになった。

前列左よりクリス、ローランド、アンディ、後列左よりリチャード、ニール。
その日、昼食にパブに行こうと誘われる。ARUPでは金曜日の昼食にパブに
一杯飲みに行くのは恒例になっているらしい。日本じゃちょっと考えられない。
しかし、残念ながらこういう場で話についていくのは不可能だ。一対一で話して
くれると何とか聞き取れるが、みんなで盛りあがって話すとほとんど聞き取れない。
一年後に帰るころには、こんな場所でイングリッシュジョークを飛ばせるくらいに英語力を
上達させたいものだ。
帰りはフィリップの車に乗せてもらい、ついでにいっしょに夕食を食べることにした。
フィリップはMとほぼ時を同じくしてARUPに着任したドイツ人で、現在、たまたま同じ
Helneyホテルに泊まっていることが発覚。思慮深い哲学者である。
そのフィリップと一緒に、Henleyという、ホテルから最寄の町で、インド料理店へ入る。
しかし時差ぼけと疲れとでほとんど手付かず。
その後、フィリップが、「ねえ君、ストラトフォード・アポン・エイボンに行かないかい」と
言い出した。シェークスピアの誕生した地で、ここから10kmくらいにある観光地である。
しかし、俺の疲れた様子がわからんか?しかももう10:00まわってるぞ!
と思いつつも「ぜひ行きたいねえ、君」と日本人意識丸出しで賛成し、行くことになった。
シェークスピアの育った家というのがあるが、この時間では当然中には入れないし、第一
暗くてよくわからん。しかも雨が降り出し、おまけに車のおいた場所を忘れてさまよい、やっと
車を見つけても今度は帰り道がわからなくなり、散々だった。
でもまあフィリップはいいやつで、お互いARUPでは新参者なので仲良くやって
いけそうである。友達第一号にしてやろう。 |