国際親善試合(07/OCT/2001)
日本代表 (2‐2) ナイジェリア代表

【得点者】
日:柳本、鈴木
ナ:
日記
セネガル、ナイジェリアと、アフリカの強豪とのテストマッチを欧州遠征で行った日本代表。
セネガル戦は手も足も出ず、2‐0の完敗だったらしい。第2戦はイギリス南部の街、
サザンプトンで、新装ほやほやのSt.Maryスタジアムで行われた。

日本代表の先発はGK川口、DF中田浩、松田、宮本、MF波戸、戸田、伊東、小野、
稲本、FW柳本、西澤。川口は先日、隣町のポーツマスへの移籍を発表したばかり。
嵐の吹きすさぶ中での試合となったが、意外にもピッチの状態はよさそうで、一部
水溜りができていいたものの転ぶ選手やボールがすべることはあまりなかった。
個人技ではアフリカはもちろん、世界でも屈指のレベルを誇るナイジェリアだが、
組織力には劣っている模様。攻撃は単発でミスも多い。日本があまりスペースを
与えないようにしているため、個人技はあまり披露できない。もっともちょっとした隙で
一発でおいて行かれるばめんもあり、油断はできない。
前半柳本、後半西澤に代わって入った鈴木が点を取り、常に先行するが、前後半
終了間際にそれぞれ失点して結果は2−2の引き分けとなった。ナイジェリア相手に
引き分けは悪い結果ではないが、内容を見れば勝ってほしい試合だった。
この試合、2トップのできがなかなかよかった。特に柳沢、鈴木は体が強く、腰が低く、
少々難しいボールでもしっかりキープできる。来たボールを地味に押さえ、淡々と落とす
柳沢には普段は物足りなさを感じていたのだが、やはり強豪相手に高い位置で起点に
なれる選手の存在は大きい。
中盤はまた小野がサイドで使われており、戸田、稲本、伊東のトリプルボランチという
形であった。小野のサイドでの使用はちょっと疑問符がつくが、これに今回参加しなかった
中田が入ると恐らく伊東が落ち、ダブルボランチのオフェンシブ中田になると思われるから、
小野のいきる道はサイドしかないかもしれない。3−5−2の中盤5枚のうち、オフェンシブを
中田、小野の2枚で使用するのはちょっと攻撃的過ぎる。
DFは今回、中央の森岡をはずし、宮本をテストしたと思われる。特に問題はなく、
合格点だと思われるが、森岡を超えるものではなかった。最近の森岡の安定度、フィードの
よさは抜群で、どうしても宮本はサブに廻らざるを得ないかもしれない。

(14/10/01) |