プレミアシップ(27/OCT/2001)
アストン・ヴィラ (3‐2) ボルトン・ワンダラーズ
【得点者】
A:アンヘル(15分)、ヴァッセル(30分)、アンヘル(46分、PK)
B:リケッツ(5分、75分)
日記
今期の昇格チームはフルハム、ブラックバーン・ローバーズ、そしてこの
ボルトン・ワンダラーズの3チームだが、他の2チームは確実に補強を行い、
力をつけているのに対し、経済状態からなかなかいい補強ができなかった
ボルトンは今期の降格の筆頭に挙げられていた。ところがふたを開けてみると
いきなり開幕四連勝、リバプール、マンチェスターまで食って、現在6位と
大健闘している。しかし逆に好調の為、アラーダイス監督は先発メンバーに手を
つけることがなく、日本代表の西澤は一向に出番に恵まれない。
この日も先発とはいわないが、せめてリザーブに入っていれば、と期待していた
のだがメンバー発表の際に希望は打ち砕かれた。今期、せっかくプレミアに
日本人が二人も来たのに、出番がないんじゃ意味ない。
ちょっとがっくりしたところでキックオフ、そして直後に先制パンチを受ける。
中央からタテの浮きダマでセンターバックの裏にボールが出る。ストーントンと
アルパイの両センターバックは完全にラインを上げていたが、右のサイドバックの
デラニーがボケっとしていたのか、残っており、ボルトンの1トップ、リケッツはオンサイド。
完全にフリーとなり、シュマイケルもどうすることもできなく、あっさり先制された。
両センターバックがリケッツを置き去りにしてから1〜2秒ほども時間があり、ラインを
上げるタイミングが悪かったわけではなく、完全にデラニーのイージーミスだ。が、
たったこれだけのミスで失点を食らうのだから、やはりオフサイドトラップは諸刃の剣だ。
しかしVillaはおくすることなく、前半の中ごろ、右からのコーナーキック。ストーントンの
上げた完璧なボールはドンピシャでアンヘルにあい、難なく同点とする。そして
続く30分過ぎ、クリアボールをダイレクトでつなぎ、ヴァッセルが飛び出す。キーパーと
一対一とはいえ、DFを背負いながら簡単な場面ではなかったが、キーパーの左を抜き、
これで逆転。ここ数試合、楽なゲームが続いていたので、先制されて逆転、という
展開に久々に熱が入った。
後半たちあがり、左サイドでカシュルール、アンヘル、そしてサイドバックのライトと
綺麗にダイレクトパスがつながり、最後はライトが遠目ながら綺麗なクロス。ハジが
完璧なタイミングで飛びこんだがボルトンのDFが後ろから押し、合わせることができず。
が、これがファールとなり、これにより得たPKをアンヘルが難なく決め、これで3−1とした。
ボルトンはリケッツを1トップにおく完全なリアクションサッカーのチームで、2点差が
ついた時点で楽勝かと思われた。が、ここから粘りを見せる。
後半30分過ぎ、左サイドの11番が大きなスペースで完全にスピードにのり、
デラニーをあっという間に置き去りにする。そのまま切りこみ、最後はリケッツが難なく
押しこんで3−2とした。この日、デラニーはいいところ全くなし。そしてこのあとボルトンが
猛攻にはいる。それに押されてか、Villaもせっかく取ったボールがちゃんとキープできず、
ボーティングさえミスパスを犯す。特に85分ころ、ペナルティエリア中央付近で混戦となり、
ふわっとした浮きダマが前に出てボルトンFWがシュマイケルと一対一となったが、
ヘディングはポストの脇にそれ、命拾いした。
結局このまま3‐2で終了。ここ数試合ではもっとも白熱した試合であった。
他の会場、アーセナルがサンダーランドにまさかの1−1の引き分け、そして注目の
首位リーズ対王者マンチェスターユナイテッドも1−1の引き分け。この結果、AstonVillaは
ついに首位に踊り出た!
(27/10/01) |