DIVISION 1(28/OCT/2001)
ノッティンガム・フォレスト (1‐1) マンチェスター・シティ

d028.h22.jpg (10952 バイト)

【得点者】
N:(15分) バート・ウィリアムス
M:(16分)

 日記 


 ノッティンガム・フォレストはミッドランドのノッティンガムを本拠とする古豪。
かつて1979‐80のシーズンではイングランドリーグ優勝、翌年のチャンピオンズ
カップも制してヨーロッパチャンピオンに立ったこともある。が、現在はDIV1の
中位に低迷している。対するマンチェスターシティはここ10年、浮沈の激しい
シーズンを送っており、91‐92のシーズンではプレミアで5位にはいりながら
ずるずると後退、96‐97でDIV1に降格、更に翌シーズンそのままDIV2まで
矢のように落ちていった。98‐99シーズンではDIV2で3位、DIV1に復活、そして
そのまま99‐00のシーズンでプレミアに昇格という、日産自動車ばりのV字復活を
果たした。が、00−01のシーズンで再びDIV1に降格、今シーズを迎える。Standsは
現在フォレストが8位、マンチェスターが7位と目下の敵対相手だ。

 先週行ったB’hamシティの入場料が五ポンドだったのに対し、フォレストの入場料は
20ポンドとプレミア並。それでも28000強の大入り満員だった。

 フォレストの先発は以下の通り。

Stern John(14)   David Johnson(9)

Jermaine Jenas(36)   Chris Bart-Williams(11)  David Prutton(7)
Gareth Williams(29)

Jim Brennan(2)                                            Matthieu Louis-Jean(18)
John-Olav Hjelde(6)   Riccardo Scimeca(4)

Darren Ward(1)

 フォレストはとにかく、両サイドバックががんがんあがる。特に左サイド、Brennan
スピードもテクニックもあり、クロスの精度も高い。自分でも腕に(脚に?)覚えが
あるようで、自ボールのときにはラインいっぱいいっぱいまで張って、スタートを待つ
スプリンターのように走る気まんまんである。それに加え、7番のPruttonもウィングタイプで、
こちらもたて勝負が好きだ。「走り屋」が3人もいる、暴走族のようなチームだ。
中盤は7番のPruttonがちょっと張り気味で、29のWilliamsはディフェンシブハーフに
徹している。フォーメーションとしては36のJenas、通称JJが外側のように書いたが、
実際は11番のBart−Williamsと2人でトップ下を形成している、というようなイメージ。
左サイドには中盤をおかず、Brennanためのスペースを開けている。

 前半15分頃の先取点も、見事なオープン攻撃から。JJからの完璧なスルーパスを
受けたBrennanがエンジン全開で切りこみ、センタリング、中央のBart−Williams
難なく押しこんだ。教科書のような、非常に綺麗な展開だった。

 ところがその興奮冷めやらぬ16分ごろ。キーパーのWardがセンターバックに
アンダーハンドでパスを送ろうとしたが、Scimecaは見ていなかった。慌ててパスを
やめようと思ったが、ボールはふわっと手を離れ、誰もいない空間にぽとり。いち早く
反応したマンチェスターの11番があっさり決めた。信じられないようなミスで同点に
追いつかれた。悔やんでも悔やみきれない。場内は大ブーイング。

 しかし試合はその後も終始フォレストペース。両翼を効率的に使おうという意図が
全員に見られ、また中央の3人のミッドフィルダー、JJ、Bart−Williams
引き気味のGarethWilliamsは技術が高く、かといって持ちすぎることがないので
テンポよくボールがまわる。一方のマンチェスターは中央からの攻撃が多く、
行き当たりばったりの感がぬぐえない。が、全体的に個人技は高く、
2,3ダイレクトパスがつながるといいチャンスが生まれる。

 結局1−1で試合は終了。ゴールは双方ひとつずつだけだったが、ゴール前の
シーンが多く、非常に見ごたえのある試合だった。

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ノッティンガムフォレストのホームスタジアム、
CityGround。

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(28/10/01)