プレミアシップ(26/DEC/2001)
アストン・ヴィラ (1‐2) リバプール
【得点者】
A: ヘンドリー(20)
L: リトマネン(10)、スミチェル(70)
日記
前節アウエーながらダービーカウンティにまで破れたVilla。優勝戦線に
とどまるにはもう後がない。今節は同勝ち点で首位と並ぶリバプールを
ホームに迎える。直接対決でたたいておきたいところだ。
このところ調子が悪いのは怪我人が多いのも原因だが、前節後半から
出場した左サイドのカシュルール、そして今節からヴァッセルが復帰した
のが心強い。とくにトップは好調時はアンヘル、ヴァッセルのコンビが
効いていたので期待したい。
リバプールはマンU、アーセナルに並ぶ、プレミアの誇るインターナショナル
クラブ。先月、イングランド代表のファウラーをリーズに放出したが、同じく
看板のイングランド代表のエース、オウエンを擁する。またイングランド代表
へスキー、フィンランドの英雄リトマネンに加え、25日にフランス代表の
アネルカを加えるなどFWの層はリーグ一だ。
試合はリバプールのペースで始まる。バーガーを中心にボールを回すが、
VillaDFはくずれることなく、最終ラインを突破させない。が、先取点は意外な
形からうまれた。
シュマイケルがボールをロングフィード、そのボールはレフリーに向かって
一直線。が、レフリーはボールを見ておらず、背中にあたり、無人のスペースへ。
そしてそれにいち早く反応したリトマネンが拾う。フィードするために
シュマイケルは前に出ており、リトマネンは無人のゴールへ転がすだけだった。
確かにレフリーは『石』として扱われるし、ボールが来たらよけなければならないが、
だいたいそんなところにボール投げるなよ、ピーター。
20分、アンヘルのシュートの跳ね返りをヘンドリーが押しこみ、同点に。
ここから一気にVillaペース。右サイドバック、サミュエルからのセンタリングを
ヴァッセルがはずすなど惜しい場面もあった。
40分。イングランド代表のジェラードが中へ切りこみ、たまらずライトが
ファール、リバプールにPKが与えられる。Villaファンの大ブーイングの中で
放たれたジェラードのPKはしかし、サポーターの後押しかポストに嫌われる。
後半は5分5分の状態だがチャンスはVillaの方が多い。が、70分、ふわりと
浮かしたボールがDFラインの後ろに落ち、走りこんだスミチェルが
シュマイケルの鼻先を交わして勝ち越し。
試合はそのまま1−2で終了、Villa連敗で、順位は変わらないものの首位の
アーセナルと9勝ち点差となってしまった。
この日、ヴァッセル、アンヘルの2トップは悪くなかった。とくに今までアンヘル
頼みだった前線に、スピード抜群のヴァッセルが戻ったのは大きい。それから
カシュルールの復活も朗報。一方、問題はサイドバック。ライトは相変わらず
フィードが悪いし守備も不安定だ。また、デレイニーの代わりに右に入っている
サミュエルは明らかに左利きで、ボールをすべて左足でさばくので右サイドを
使いきれないし、それにフィードが外巻きになるのでトップが受けにくい。しかし、
何よりも今日の戦犯はマーソンだ。ボールがキープできないし、競り合いには
勝てないし、パスは不正確だし。
ちょっと優勝は厳しくなってきたが、怪我人はぼちぼち戻ってきている
みたいだし、少しでも勝ちを積んで順位を上げてもらいたい。
(26/12/01) |