プレミアシップ(02/MAR/2002)
アストン・ヴィラ (2−1) ウェスト・ハム 

 

【得点者】
A:アンヘル(35分)、ヴァッセル(91分)
W:デカーニオ(20分、PK)

 日記 


 そろそろ優勝はあきらめたヴィラ。先週はアウェイでマンチェスターに0−1で玉砕。
早くもオーナーのダグ・エリス心は来シーズンへと向けている。

 今節の相手はイタリアの職人、デ・カーニオ擁するロンドンのウェストハム。

 立ちあがりはウェストハムペース。中盤の26番と8番を中心にボールが回る。
それにデ・カーニオ、やっぱうまいなー。懐が深いのでなかなかとられないし、
判断が早いのでなかなかつめられない。

 先制点は前半半ば。スルーパスを受けたウェストハム8番がドリブルしたところに
メルバグがスライディング。確実にボールを捕らえたように見えたがレフェリーは
PKを与えた。この判定に限らず、今日のレフェリーは今一つ不可解な判定が
多かった。

 しかしこれで目がさめたVilla。先日のオランダ戦で代表デビュー、いきなりゴールを
マークしたヴァッセルが絶好調。スピードとテクニックがあり、ウェストハムDFは
手を焼く。こういう若い選手が調子に乗ると手が付けられないものだ。
 そして同じく若手、先週のマンチェスター戦でデビューを飾った19歳のドイツ人、
ホッツェルバーガーも大活躍。中央のMFで派手さはないがキックの精度が高く、
展開力がある。それに左足から繰り出す強烈なシュートは大きな武器だ。

 前半終盤、左サイドバリーから見事なクロスが入り、それをアンヘルがジャンプ
一番ゴールに押しこんだ。こういうファーサイドのヘディングって、タイミングや
小手先の技術が通用せず、ほんとの意味でのヘディングの強さが求められるが、
アンヘルはこういった形のゴールが多い。決して上背はないが、強い跳躍力の
なせる技であろう。

 後半になるとVillaのペース。デ・カーニオは疲れたのかややペースダウン。
というよりもウェストハム陣内での時間が長くなり、デ・カーニオにいい形で
ボールが渡らなくなった。
 しかしボールを保持するもののなかなかゴールの割れないVilla。また決定力
不足で引き分けか、という空気が漂い始めた試合終了間際、左サイドバリーが
華麗なヒールキック、サイドバックのサミュエルに。サミュエルは深く切れこんで
センタリング、そしてゴール前のヴァッセルが押し込んで見事な逆転弾、ロスタイムに
試合をひっくり返した。

(02/03/02)