【6】 8〜13/MAY/2001
床屋

8/MAY/2001 -Tue- 通勤

 おととい、日曜日にレンタカーを返してしまったので、今日からは
公共の交通機関で通勤である。家のそばのバス停からSolihullの駅まで約20分。
そこから電車で一駅、WidneyMarnerの駅へ。そして、社の送迎バスで約10分。
電車やバスに乗っている時間はたいした事はないのだが、やはり3本乗り継ぐと
たっぷり1時間かかってしまう。もっとも、日本のように混み合っているわけでもなく、
また良い季節でもあるので今のところはそれほど苦でもない。
 ARUPのあるBlytheBuisinessParkはまだまだ新しく、まだ開業していない
会社もあるので交通も不便である。ただし、5月末から、Solihullから直接行くバスも
出来るらしい。まあ、そのころまでには車を購入していたいところ。

9/MAY/2001 -Wed- フランソワ

 帰りにフランソワと一緒になった。といってもバスが30分に一本しか
ないので、恐らくこれからもしょっちゅういっしょになるだろう。それにしても
最終のバスが5:30って言うのはいくらなんでも早いなあ。そのあとは頻度は
なくても、最終7:00くらいのがあるといいのだが。
 フランソワはバーミンガムのシティセンター付近、バーミンガム大学の近くに
住んでおり、このWidneyMarnerからSolihullを超えてSnowhill駅まで行く。大体
Mと同じ一時間くらいの通勤時間だ。以前一度日本に旅行に来たことが
あるのは前にも聞いたが、その印象は
  「どこにいっても人がいる」
  「とても良く働く」

10/MAY/2001 -Thu- アップロード 

 今日やっと家の電話がつながった。インターネットへの接続も無事完了。
日本のプロバイダへはローミングを利用し、電話回線の規格が違うので
特別なモデムやダイヤルアップソフトが必要だが、この辺は前任者の
苦労のおかげで事前に情報があり、難なくクリアできた。
 しかしBTに回線開設の依頼をしたのは2日前で、「本日中に
開設予定ですが、48時間たっても開設出来ていなかったら
連絡をください」と物々しいことを言って来たので、48時間後
ほんとに通じていなかったときには何かトラブルがあったのかと思い、
電話すると、何の説明もなく「今日中に作業します」。で、あっさり開設。
忘れていたとしか思えない。
 まあいずれにせよインターネットに接続は完了。ようやく書き溜めたものを
WEB上にアップロードできる。

11/MAY/2001 -Fri- パブ

 今日はみな忙しいらしく、パブに行く有志があまりいない。結局アンディ、
ローランドと3人で、アンディのシビックで。アンディは顔に似合わずかなり飛ばす。
 ここ2,3日、とても良い天気が続き、今日も暖かく気持ちの良い日差しが注ぐ。
外で飲むビールもなかなかうまい。今日は3人しかいないということで話のペースを
合わせてくれ、いろいろ話が出来た。イギリス人は話題が豊富で、こういった
砕けた場でも政治の話などもする。また、非常に議論が好きで、政治、生き方、
考え方などに自分の意見がないとまともに話が出来ず、
ちょっと恥ずかしい。やはりジェントルマンの国である。

12/MAY/2001 -Sat- 床屋

イギリスに来て初めて床屋に行った。床屋の数は結構多く(日本と同じくらい)、
見つけるのには苦労しない。
 家の近くの床屋。一人順番を待って、台に座る。なんとなく違和感があるのだが、
それがなぜかはわからない。前に大きな鏡もあるし、やや高めのいすを床屋さんが
ぐるぐる回ってきるのも同じ。が、何か違う。
切った髪がかからないようにする大きな布も日本と同じ。ただし、日本はこの
布の下、襟元にはタオルを入れるが、こちらではティッシュのように軟らかい
紙を入れる。
 床屋さんは店が半分にしきられており、半分が女性用、、もう半分がこちらがわの
男性用で、50ちょいくらいのおじさんが刈ってくれる。が、日本の床屋だと、櫛と手と
はさみを使って「ショキショキショキ」と小刻みに切っていくのだが、イギリスでの遣り方
なのか、このおじさんの特性なのか、「チョキーン…、チョキーン…」と、一回一回に
重みがある。まるで、お母さんが小さい子の髪の毛を切ってやるような感じ。
とはいえさすがプロ、無難にまとめてくれた。が、違和感はまだなくならない。次に
かみそりをあててくれるが、石鹸も何もつけず、いきなりジヨリとやる。結構痛い。が、
顔そりはなく、襟足ともみ上げ付近のみ。それで大体しあがり。あの違和感は
何だったのだろう。最後、壁に括り付けのホースをおもむろに頭に当て、スイッチを
いれると、ブオーンいう音とともに掃除機が動き出した。髪の切りかすを
吸い上げるのだ。そうだ!何かおかしいと思ったら、いすと鏡が異様に近く、
洗面台がないのである。すなわち、洗髪はしない。当然セットなどなし。
この掃除機で切りくずを吸い上げたら終わり。が、4.50ポンド(800円くらい)は
安い。最後に、首に巻いていた紙はお客さんにプレゼントされる。いらねーっつの。

13/MAY/2001 -Sun- ご飯

 イギリスに来てからの夕飯は今までほとんどがN.Y.でも良く利用した。
テイクアウトチャイニーズ。4〜5ポンドとかなり安く、また味も数ある
ファーストフードの中で一番良い、というかピカ一。が、いつまでもそれじゃ芸がないので、
今日の夕飯は自炊に挑戦。コンロは4つもあるし、マイクロウェーブ(電子レンジ)、なべや
フライパンなど一通りそろっているので、食材だけを買ってくれば良い。ただ、
一人暮しマニュアルなんかの本には良くあるが、いきなり気張って大変な料理を
するよりも、まずはインスタントなどを取り混ぜて簡単なものから出来る範囲で。
ただし、どうしても白いご飯が食べたいのでそれははずせない。そこで今日のメニューは
 ごはん
 のり
 味噌汁(インスタント)
 ベイクトビーンズ(缶詰)
前三者はバーミンガムのチャイナタウンや、ロンドンで仕入れたもの。ベイクトビーンズは
大豆(?)をケチャップ味に煮たもので、隣のスーパーで購入。日本人はこれが苦手らしい
が、なぜかMは大好物である。メニューは味もそっけもないが、まあ最初はこんな
もんでしょう。これなら失敗のしようがない。

 ところがいきなり壁にぶち当たってしまった。米を炊くために、炊飯器はわざわざ日本から
一人暮し用のものを持って来た。だが、イギリスの電気は通常240Vで、100V規格の日本
の電化製品は使えない。そこで日本から変圧器も持ってきていた。しかし、この変圧器の
容量が足らず、電源を入れてしばらくすると、安全装置が働いて止まってしまうのだ。
おかしいなあ。炊飯器の規格には200Wとあり、変圧器の規格には2.5A、したがって100V
の電圧なら250Wまでいけるはずなのになあ。
 仕方がないのでなべで炊いて見よう。強さは全くわからないが、中火程度で、約15分。
ちょっと蒸らしてみてみると…なかなかいい感じに炊き上がっている!少々なべのふちに
近い部分が焦げてしまっているが、めくらでつくったにしては上出来。

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ちょっと焦げたがまあまあのでき。

 献立は悲しいほどに貧相だが、海苔+ご飯+しょうゆのうまいこと!米は日本米じゃない
のが残念だが、海苔はそんなに悪くない。海苔にくるんで食べるとご飯の違和感はあまり
なくなる。毎日これじゃもちろん気が狂ってしまうだろうが、とりあえずご飯が食べられる
ところまで来たので、今日買ってきたいろいろなレシピ本を参考にしながら徐々に
レパートリーを増やしていこう。

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悲しいほど貧相な食卓。中央はスープでも何でもなく、
単なるしょうゆ。でも個人的には大満足。