01/JUL/2001 -Wed- イナモト見参 今日も快晴、サッカー日和だ。Felixは「アチー、シヌー」がお気に入りのようだ。最近は
「アヌー」と言い出した。そりゃ略しすぎだって。
先週の予告通り、7:15よりアーセナル対ASローマの練習試合がテレビで放映された。
アーセナルはロンドンの名門、最近の実績ではマンチェスターユナイテッドに一歩譲っている
が、実力は折り紙付き。今シーズンは売り出し中のオランダ人、ファンブロンクホストをはじめ
ジェファース、キャンベル、ライト、稲本らを大金を投じて大補強。さらに移籍が確実視されて
いたビエラも残留が決まっている。一方ローマは昨シーズンのイタリアチャンピオンで、
中田が在籍していた。残念ながら今期は中田はパルマへ移ったが、稲本の出場があるかも
知れないので一週間前から楽しみにしていた。しかし、ビエラの残留はアーセナルファンに
とっては朗報だが、稲本にとっては厳しい。この世界最高のボランチからレギュラーを奪うのは
並大抵のことではないだろう。
試合はアーセナルがおし気味。ビエラという展開力のあるボランチを中心にピレス、
ブロンクホスト、ニーレンベルグという技術、運動量のある中盤を擁し、更に両サイドバックも
突破力がある。中盤は完全にアーセナルが支配した。対するローマは攻撃は長いボールを
おくってバティステュータ、トッティ、モンテーラの3人で、何とかするという感じ。が、スペースを
うまく使ってなかなか効果的である。トッティとバティが好調だが、特にバティが切れている。
高い位置で起点になれるし、また、ボールを受けてからシュートまでの速さは彼ならではだろう。
アーセナルは中盤は支配するものの、アンリ、シルベスターの2トップがブレーキ。可能性のある
シュートはおろか、キープできない、オフサイドトラップにかかる、落としはさらわれるなど、
まだシーズンインまでは時間があるものの、名将ベンゲルの不安材料だろう。下を向いているばかりの
姿が画面に映るアンリは悲しみが止まらないようだった。
77分、ついに稲本登場!本来のボランチではなく、右サイドでビエラとは同時出場。が、
13分という短い時間を考えても低パフォーマンス。ほとんど登場することがなかった。中盤を
担うならボールをさばく回数も評価のうちだ。一回だけ解説者に名前を呼ばれたのは、
自陣左サイドで強烈なレイトタックルを浴びせた時。「丁寧に謝っています。
ジャパニーズスタイルですね」。まあ、実力はあるんだからおいおいフィットしていくだろう。
試合は前半終了間際、ループシュートのこぼれを押し込んだモンテッラの1点をそのまま
ローマが守りきり、1-0でローマ。もっともこの得点は最初のシュートを打ったバティのものだろう。
エースストライカーの出来・不出来が勝敗を分けた感じ。

ためしにテレビの画面を撮ってみた。
稲本が交代でピッチに入るところ。
動きの激しい画面はほとんどぶれて
わからなくなってしまう。
|