【15】 09〜15/JUL/2001
バーベQパーティ

09/JUL/2001 -Mon- 呼称

Mは現在、TAKAと呼ばれている。英語圏の人たちはほとんどが苗字ではなく、
名前で、しかも縮めたニックネームで呼び合う。したがってある名前にはあるニック
ネーム(ローランドならローリー、エリザベスならべス、ウィリアムズならビルなど)が
定型として存在する。日本人にはそのようなものが少ないから、自分の名前を
ちょっといじったり、あるいは全然関係ない、呼びやすいニックネームでよんでもらう
ようにする。ちなみに高校時代の友人M氏はJackだそうだ。

さて、このTAKAというのは恐ろしく簡単だと思っていたのだが、それでも外国人には
難しいらしい。新人のダニエル君は、最近ではちゃんと呼んでくれるが、来た当初は
「グンモーニン、タコー」といわれ、朝から力が抜けたものである。また、ジョンおじさんや
サッカー部の面々をはじめ「taki」と呼ぶ人が多い。まあ、呼ぶだけならともかく、E-mail
でも間違えることはないだろう。俺の送信にはTAKAって書いてあるんだから。一方、
Hazel女史はしっかりとTAKAと呼んでくれるし、時に「Takahiko」と完璧に発音してくれる
こともある。ところがVerty女史はなぜか「TATA」とよぶ。このあいだ、ロンドンからの
M宛の電話を取り次いでくれたのがたまたま耳に入ったのだが、
「TAKAではなく、TATAよ」と言っているのが聞こえた。彼女の影響力を考えると、
いつのまにかTATAが定着してしまうかもしれない。
じつは「TATA」ってなかなかファンシーで気に入ってはいるのだが。

10/JUL/2001 -Tue- 青山ブックセンターインターネットショップ

久々に早く帰ることが出来た。で、夕方二人の来客があった。
1人は大家のジョン。来週、セントラルヒーティングの工事があるから、とのお知らせ。
この部屋に入ったときは5月だったものの結構寒く、真冬にこの暖房器具で大丈夫か?
と思っていたのだが、セントラルヒーティングをいれてくれるとだいぶ助かる。UKでは
店子に文句ばかり言い、修繕などは一向にしない大家が多いと聞いていたが、
ジョンは困ったときも助けてくれるし、なかなかよい大家に恵まれた。
二人目はお隣のイブリン。宅配便を預かってくれていた。青山ブックセンターからの
本の配送である。先にも書いたが、このに書籍の配送は大きな楽しみのひとつだ。
幼少のみぎりにイギリスに住んでいたころ、一ヶ月に一度か、二ヶ月か、あるいは
半年か、日本のおじいちゃんおばあちゃんから宅配便が届き、それには日本食の他
いくつかおもちゃなどが入っていたのだが、それを開けるのがとても楽しみだったことを
思い出す。
ここのところ、夜、読む本がくなって時間を持て余して変なことばっか考えているし、
最近、考えることもなくなって何を考えるか考えており、このままでは偉大な哲学者に
なるところだった。

11/JUL/2001 -Wed- 引越しパーティ

仕事の後、カフェテリアでちょっとしたパーティがあった。ここのオフィスはもともと
コベントリーにあり、この一月にここに移ったのだが、その引越しパーティらしい。
なぜ一月に引っ越したのに今パーティをするかというと、こういった催しものは、
日をずらしてでも日の長い夏に行うのだそうだ。イギリス人はイグアナのような
変温動物なのである。
ここで何人か挨拶した。ローランドの彼女のキャサリンは何度かローリーの机に
来たりして顔見知りであったのだが、話してみると非常にクレバーな印象を受けた。
また、サッカー部の纏め役のアランの奥さんは良くしゃべる陽気なおばさんである。
名前は忘れたが、以前日本の静岡でエンジニアとして働いていた、という人もいた。
「木も猿から落ちマス」、と、中途半端に日本語が上手であった。

13/JUL/2001 -Fri- ロンドン出張

非常に珍しいことに、今日はロンドンに出張であった。現在の立場を考えると
出張というのはなかなかありえない。

 10:30からのミーティングのために7:00過ぎの電車に乗る。行きはウォークマンで
ずっと音楽を聴いていた。Mはウォークマンを聞きながら移動するというのが
好きである。自分の個々の行動にBGMがついて、まるでドラマの主人公になった
気がするのである。
 こっちにはいろいろ持ってきたのだが、一番良く聞くのがサザンだ。日本では
どちらかと言えば洋楽の方が好きだったのだが、特にサザンは大体どの歌も
耳にした事があるし、なじみやすいメロディーが胸に染み入り、グッと
来るものがある。昔、何の機会だか忘れたが、海外生活の長い駐在員の方が、
演歌を聞くと涙が出てくる、という話を聞いたことがあり、そのときは「ふーん」程度に
しか思わなかったが、今はなんとなくわかるような気がする。サザンはわれわれの
世代の演歌なのである。

ロンドンに着いたのは9:00過ぎで、出勤時間からはややずれていたが、大都会の
朝の喧騒の残り香を感じることが出来た。それにしてもロンドンの人は歩くのが
速いなあ。

14/JUL/2001 -Sat- リバプール

ビートルズの生まれ故郷、リバプールに行って来た。イギリス第二の貿易港でも
ある港町である。昨日ローランドとその話をしたとき、「まあ一度行ってみるのも
悪くないけど見るものはあまりないよ」と言っていた。まあその通りであった。
リバプール大聖堂、ビートルズストーリー(ビートルズの博物館のようなもの)、
それからPennyLaneやStrawberryFieldなど、ビートルズのゆかりの地を周った。

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リバプール大聖堂。イギリス国教会としては
最大のもので、確かに馬鹿でかかった。

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大聖堂の中。ステンドグラスが美しく、
印象的。ちょうど賛美歌のコーラスが
行われていた。

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大聖堂展望台からのリバプールの眺め。
リバプールはマージ−川の河口に
位置する港町である。

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展望台から見たマイクラ号

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"Strawberry Field Forever"はお気に入りの
ナンバーのひとつ。

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PennyLaneはどうということのない小道。
でもジョンにとってはかけがえのない
思い出が詰まっているのでしょう。

15/JUL/2001 -Sun- バーベQパーティ

ロンドン現地法人のBBQがあるというので参加させてもらった。
こちらでウィークエンドにBBQを開催するというのは恒例。ARUPでも
この時期はいろいろなお知らせがまいこんでくる。

先々週訪れたA氏宅を再びご訪問。Tさんは滞在6年、Kさんは5年になる
ベテランである。田島さんちの一彦君、健太君を交えての楽しい会は、これぞ
駐在員の優雅なウィークエンドという感じである。

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一番左がA氏。続いてT夫妻、一彦君、健太君。
奥がK夫妻で、一番右がA氏夫人のまきえさん。