【29】 29/OCT〜04/NOV/2001
カワグチ

  

31/OCT/2001 -Wed- ハロウィーン

 ハロウィーン。
 なんだかよくわからないが、変な格好をした人たちがオフィスを徘徊している。
ジョンは死神の格好をしていた。ピカピカ光る角をつけて寄付を募る人も。

 A氏の話では、夕方には子供たちが各家におかしをせびりに来る、って言ってたけど
帰ったのが遅かったためか被害なし。

01/NOV/2001 -Thu- せいろ

 11月突入。10月はずいぶん暖かかったような気がしたが、イギリス観測史上もっとも暖かな
10月だったらしい。最近はとみに寒い。

  蒸篭(せいろ)を買ってみた。以前、Kさん宅に伺ったとき、奥様のふみか様が蒸篭をつかって
中華をしていたのに触発された。別に大したものを作るわけではないが、日本食に比べ、中華の
食品は手に入りやすいので、餃子やシュウマイ(シュウマイって漢字に変換できないのなんで?)の
冷凍ものをちゃんと蒸してみようと思った。一応電子レンジでも可って書いてあるんだけど、実際
レンジで解凍すると皮がぐずぐずになってしまう。
 蒸篭に使う穴のあいた台紙(?)を一緒に買って来て、中華料理屋でよくやるように、レタスを
そこに敷く。皮はしっかり弾力を持ち、中身もしまっておいしー!

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02/NOV/2001 -Fri- セントラルヒーティング

 この家に入ったとき、いまいち暖房器具が少なかったのでちょっと不安だったのだが、
夏に大家のジョンがおもだった部屋にセントラルヒーティングを導入してくれた。が、それが全然
動かない。なんでかなー、そのうちジョンに連絡しなきゃなー、でも電話で話すのやだな−、と思って
いたら、今日昼間のうちにジョンが来てセットアップしてくれたらしい。どうも夏には機器の
設営だけで、本格的に使用するときになって使えるように設定することになっていたようだ。

03/NOV/2001 -Sat- カワグチ

今日はVillaはアウエーゲームのため、ホームでの試合観戦はない。そこで、また例によって
DIV1(イングランド2部)の試合を見に行った。これでバーミンガムシティ、ノッティンガムフォレストに
続いて3チーム目だ。

 見に行ったのは先週行ったノッティンガムを抜け、更に30分くらい行ったSheffieldというところに
ある、Sheffield Wednesdayというチーム。水曜日に結成されたからチーム名はWednesdayだ。
それにしてもイングランドのチームは、先週のNotthinghamForrestといい、このSheffieldWednesdayと
いい、素敵な名前が多い。このSheffieldWednesdayもかつてはプレミア(1部)の常連だったが現在は
DIV1の下位に低迷。
 対戦相手はPortsmouth。イギリス南部の港町で、プレミア昇格をうかがう強豪だ。実は目的は
Wednesdayではなく、こちらのPortsmouthだ。なぜなら先々週、いろいろごたごたがあってなかなか
実現しなかった、日本代表のGK川口の移籍がついに決まったからだ!
アーセナルの稲本、ボルトンの西澤に続き3人目の日本人となった。他の2人はプレミア、しかも
稲本は優勝候補のアーセナルのため、一向に出番に恵まれないが、2部とはいえ、決してレベルは
低くなく、しかも上位を伺うチームを選んだ川口の選択は間違っていないと思う。もちろん当然
レギュラーは勝ちとってもらわねばならない。

 川口は清水商業の黄金時代(清商はいつでも黄金時代のような気がするが)、圧倒的な強さで
高校選手権を制したときのキャプテン。が、キーパーとしては上背がなく(180くらいか?)、
鳴り物入りでマリノス入りした時もそんなに有望ではないだろうな、と思っていた。下川、楢崎と
いった、超高校級キーパーといわれた選手もプロになってからはそれほど目立たなかったことを
考えると、キーパーは高校とプロの間でもっともレベル差があるポジションなのかもしれない。
事実、川口も最初の1、2年は日の目を見ず、二軍戦でもポカをやる映像をよく目にした。が、
非常に練習熱心な努力家で知られ、ついに当時、マリノスの不動レギュラーにして日本代表の
守護神、、松永からレギュラーを奪うと、とんとん拍子に出世し、23歳以下のオリンピック代表では
96年アトランタのアジア代表を勝ち取り、ブラジルを1‐0で下すという、世に言う「オレンジボールの
奇跡」で大活躍、一躍注目を浴びた。続く98年フランスワールドカップではフル代表でもレギュラーを
獲得、苦しんだアジア予選を通過し、本大会でも3連敗ながら獅子奮迅の活躍であった。
 非常に努力家である一方、アツイ性格のためかなかなか周囲との調和がとれず、アトランタの
オリンピックでは攻撃陣、特に前園との確執があったなど問題もあったらしいが、ここ数年、非常に
落ちついてきた印象を受ける。キーパーがぎゅ−ぎゃ−わめくチームというのはだいたい
みっともない。

 さて、前置きが異様に長くなった。天気は快晴、バーミンガムからはM45を北上し、
ノッティンガムをそのまま素通りしてM1に入る。更に30分くらい行くとSheffieldの街だ。
Sheffieldは緩やかな坂にある街で、シティセンターは大きな建物が並ぶが、ちょっと外れて住宅街に
くると遠くまで見渡せて気持ちがいい。

 観光都市ではないし、ちょっと中途半端な時間だったので観光はせずにスタジアムに行った。
Wednesdayのホームスタジアム、Hillsboroughはシティセンターから車で30分くらいかかる。

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Sheffieldの街のバスはものすごい色使いだ。

wpe1F.jpg (8618 バイト)wpe21.jpg (8392 バイト)
SheffiedlWednesdayのホームスタジアム、Hillsborough。28000人収容。
ゴール裏、メインスタンドが2階建て、バックスタンドが一階。

 

 試合開始一時間前に入った。メインスタンド20ポンド(4000円)は先週のノッティンガムフォレストと
と同じ。どうもバーミンガムシティ(5ポンド)だけが異様に安かっただけのようだ。
 2.5ポンドのプログラムを買った。このプログラムには相手チームの情報も豊富に載っている。
注目選手にもとユーゴスラビア代表のプロシネツキの名前がある。クラブチーム、レッドスターで
ヨーロッパチャンピオンになってトヨタカップに来たこともあり、日本のファンにもおなじみだ。
その後レアルマドリード、バルセロナなどのトップクラブで活躍、カズのいたクロアチアザグレブにも
いたことがある。32歳とやや高齢だが、中盤を担うにはむしろ円熟期といっていいだろう。そして
われらが川口の名前もある!

Yoshikatsu was born in Shizuoka and after graduating from High School joined
Yokohama F Marinos. Was the 1995 J League Rookie of the year before representing his country
in the Atlanta Olympic Games, 1998 World Cup, 1999 Copa America and 2000 Asian Cup.
The 26-year old has over 50 caps, and is due to lead the opening match of the 2002 World Cup
Finals.

 ○○capというのはフル代表でプレーしたゲームの数のこと。CopaAmericaは日本が特別参加した
南米でもっとも権威のある大会のひとつ。なお、間違いがひとつ。川口が入団したのは
Yokohama F Marinosではなく、 Yokohama Marinos。その後、横浜フリューゲルスが財政難から
Yokohama Marinosと合併し、Yokohama F Marinosとなったのだ。
 どうでもいいが、一番後ろのページのメンバー一覧、Yoshikatso になってるぞ。

 


 試合開始30分前くらいから選手がグランドに散らばってアップをはじめある。ゴールマウスには
川口が!これは間違いなく先発だろう。そしてスターティングメンバ−のアナウンス。

”Welcome Pourtsmouth to Hillsborough、
the starting squad, No.37, in goal, YOSHIKATSU KAWAGUCHI

わあ、と、スタジアムの隅に陣取ったポーツマスサポーターから小さな歓声があがる。
来てよかった…。

 

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川口アップ風景。イギリスのスタジアムはピッチとスタンドが近い。

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SheffieldWednesdayは愛称Owls(フクロウ)。
マスコットもフクロウだ。中央の男性はメンバー紹介などを行う
司会者。イングランドリーグではピッチに立ってDJのように
メンバー紹介などを行う。

 はっきり言って、試合はめちゃめちゃレベル低かった。今まで見たDIV1はすべて上位陣の対戦
だったが、DIV1では上位、下位の差が大きいのか、Wednesdayのレベルが低すぎ。それでも
がんばって川口から2点取ったものの、3−2でポーツマスの順当勝ちだ。
 川口は2点を失ったが、うち一点は一対一、もう一点はPKだから川口の責任は小さいだろう。
かといってものすごいセーブを見せたわけではない。ポーツマスがおせおせだったから川口に
はあまり活躍の場面はなかった。この試合は可もなく不可もなく、だろう。まあ今日の試合は
川口を見られただけで満足。今後に期待だ。

試合詳細はプレミアのページ

 

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選手入場!一番わくわくする瞬間だ。
ポーツマスのセカンドユニフォームはオレンジに
太い紺のラインが胸元に1本。カッコイイ。
キーパーの川口は上下グレー。

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Kick Off!
この日は18000人と6割の入り。
NotthingamForest、BirminghamCityは
超満員だっただけにちょっと寂しい。

 

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後半、コーナーキックの場面
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3点目が決まって大喜びのポーツマスサポーター

 

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後半、WednesdayのPK。川口にとっては
最大の見せ場だったが難なく決められた。

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ゴールキック。完璧なタイミングでとれた。
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後半、Wednesdayのフリーキック。露出を長くとったら
ボールが尾を引いてカッコイイ写真になった。

 

 

 

 19:00からプレミアのダイジェスト番組があるのでそれまでに帰りたかったがスタジアムの帰り道
は大渋滞。なんとかぎりぎり間に合ったが、Villaは6位のニュー・カッスルに0‐3で完敗。
リーズ、リバプール、マンU、アーセナルの試合が日曜日なのでまだ暫定首位だが、今節ですべり
落ちるのは間違いないだろう。まあ実力的にはそんなもんだ。画面にはグレゴリ−監督の厳しい
顔が何度も映し出された。

04/NOV/2001 -Sun- Stratford-upon-Avon

 ヨーロッパ鉄道旅行記第6段、9月18日 〜父なるライン 編〜アップロード!

 ついにWEBの容量が上限に達してしまった。とりあえずヨーロッパ鉄道旅行をGeocitiesに移した。
その他も一部移動するかも。広告が入るがご容赦。

 今日一日は家でゆっくりしていようと思ったのだが、あまりに天気がよいのでStratfordにショートドライブ
に出かけた。Stratford-upon-Avonはシェークスピア生誕の地で、今まで何度も訪れたが、Avon川沿岸は
季節によって表情を変えるので何度行っても飽きない。

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秋の日のAvon川

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Shakespearの生まれた家