第1日(9月7日)

 LONDON

-イギリス-
通貨/1ポンド=180円
公用語/英語

 あわただしく会社を出て、ロンドン行き19:55の特急に乗った。珍しく時間通りに
到着、時間通りに出発。
 今回、あえて金曜日出発にしたのは少しでも時間を有効に使いたかった、というのも
あるが、会社の先輩、大川さんがロンドンに語学留学に来ており、一緒に食事をする
予定があったためである。

 待ち合わせの22:00、ロンドンユーストン駅で大川さんに会う。こっちに来る直前に
一度あっているのでちょうど半年ぶりくらいか。大川さん、ちょっと背が伸びたかな?

 大川さんは日本にいるとき、同じ部の中では唯一サッカー部に所属しており、また、
入社前の就職活動でもお世話になった人で、部の中では親しい人である。今回、語学
留学ということで、「会社の制度を使ったんですか?」と聞いたら、「あれは30歳以下
じゃないと使えねーんだ」と、ひねた目で答えた。で、今回はなんとすべて自腹だそうである。
航空券はもちろん、いくらかは聞かなかったが2週間の講習費用も決して安くはないだろう。
それに2週間半の有給休暇をこのために使ったのだ。その満を持しての留学なのに、
出発前日コンパだったそうで、その後銀座で酔いつぶれて道端で寝こみ、
出発当日の朝通報されたそうである。そしてこっちに来て講習の始まる前、
いきなり2泊3日のスコットランド一周という強行日程を敢行し、一週間たった
今週はこの後夜行に乗り、グレートブリテン島の南西端に幸せを探しに
行くそうである。
相変わらずこの人は人生を全速力で生き急いでいる
のだなあ、とトルシエ監督のようなオカマがバイトする開店寿司、「YO!」でまずい鮨を
食いながらひしひしと感銘を受けた。

 ロンドンの常宿は「RuskinHotel」というB&Bである。シャワー、トイレ共同で
シングル一泊47ポンド(8500円)とふざけた値段なのだが、朝食の紅茶がウマイのと、
経営者一家がどうやら英国人ではないようで、俺の方が英語がうまく、会話で主導権を握れるの
でここにすることが多い。
 しかしロンドンの宿泊施設の事情は本当にひどい。このRuskinHotelが特に高い、というわけで
はなく、標準的な値段である。それに部屋は窒息するほど狭く、必ずしも清潔でない。以前一度
利用したGendaiGuestHouseという日系のゲストハウスは日本人を中心に営業しているだけあって
清潔さは抜群なのだが、部屋の狭さは如何ともしがたく、57ポンドと(10000円)と更に割高。
普通にバストイレがつき、そこそこの広さの部屋は二万も三万もする。それでも観光客が
引きもきらないのだから今後安くなることもないだろう。ゆゆしきことだ。