第13日(9月19日)

  

 7:00起床。
 ドイツの朝食は通常のコンチネンタルだが、他の国と違うのはゆでタマゴがつくことらしい。ここでも
フランクフルトでもタマゴスタンドにのったゆで卵が出た。

 今日はこのまま、アムステルダムへ向かう。ケルンからアムステルダムへは直接行く汽車があるので
楽ちんだ。

 昨日歩いたときはケルン大聖堂はしまっていたが、せっかく来たので出発前にちょっとだけよってみた。
大きいとはいえ、普通の大聖堂なのだが、その大きさそのものがインパクトとなる。中から見た大聖堂は
大きいが故にステンドグラスの美しさが強調され、荘厳さが際立っていた。

 さて、駅ではがきを出したら手持ちのマルクが4.20DM(200円ちょい)になった。通貨の使い方としては
ほぼ完璧だが、10:16の出発まで30分以上時間があったので喫茶店に入った。MENUを見て4.00DMの
ものがあったのでこれでDMを使いきることができる。
 さあ、そろそろ出発時刻になるので支払いを済ませよう。バイトの兄ちゃんはアジア系だ。中国系かな?

兄ちゃん 「4.50DMです。」

…え?4.00DMじゃないの?

兄ちゃん 「4.00DMはカプチーノです。あなたはホットコーヒーを飲んだので4.50DMです。」

 げー!足りない!たった0.30DM、16.5円足りなーい!ああ、さっきおしっこしなきゃよかった。おしっこ代、
1.00DM也。
 クレジットカードで払える?

兄ちゃん 「申し訳ありません。クレジットカードは取り扱っておりません。」

やばい!出発時刻まであと15分しかない!指定席だからこの便は逃したくない!

M 「このあたりに両替所かキャッシュポイントは?」

兄ちゃん 「両替所かキャッシュポイントかどちらですか?」

M 「どっちでもいいわ!近い方じゃ!」

兄ちゃん 「両替所が出て右にあります」

 出て右に行くと銀行の出先の両替所があった。しかしちょっと列が出きている。待っているのは2、3人
程度だけど、外国って窓口業務が異様に遅いんだよなあ。だいたいさあ、両替するときに何でいちいち
係員に相談するわけ?ああ、時間がない、一人あたり3分としてサザンガキュー、あ、この人すぐに抜け
たから2.5分のゲインだ。ちょっと、フランとポンドとその他もろもろをまとめてマルクに代えてください、って
そんな大雑把なことしないで…。ああ、時間がないよう…。

 

 

 

 

 

 なんとかぎりぎりで10:16発のICEに飛び乗った。両替では最低金額が決まっているので、結局、
4.30DM(200円)を使いきろうとして更に10ポンド(2000円)分の未使用ドイツマルクを換金することに
なってしまった。おれってばか。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司会者 「最後ちょっとバタバタしましたが、歴史のあるケルンの街はいかがだったでしょう。さあ、
得点を、どーぞー!」

 

 

 

 

 

 

 

ドゥルルルルルルルルルル…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「8点8点9点9点8点9点9点8点9点8点 合計はぁ…」

 

 

 

ドドン。

 

「85てーん!」

 

司会者 「滞在時間が短かったわりにはそこそこ健闘したのではないでしょうか。18日は殆ど
ライン流域で費やしましたから、ケルンでは寝て起きただけのような気もしますが」

マルクス 「いやいや、重要なのは滞在時間じゃありません。」

司会者 「これはこれはドイツを代表する経済学者、マルクスさん。呼んでもいないのに
出てきましたね。」

マルクス 「ケルン大聖堂をはじめ、この街自体には非常に歴史にまつわる建物が多いのです。」

司会者 「しかし殆ど見学はしませんでしたが。」

マルクス 「しかしその建物群が作り出す雰囲気を味わうことはできたでしょう。」

司会者 「そうですねえ。ちょっとバーに行こうと歩くだけでもそこここに趣のある建物が
ありましたし。」

マルクス 「そうそう、それこそがケルン、というよりドイツの町のよさなのです。○○という
面白い建物がある、というのではなく、町全体が保たれた景観の中にあるのです。」

司会者 「なるほど。イギリスは村、ドイツは街、と言われる所以でしょうか。
以上でドイツ編おわります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 AMSTERDAM

- オランダ -
通貨/1ギルダー=48円
公用語/オランダ語

 ケルンからのICE内でころころ天気が変わったが、結局アムステルダムについたときはあいにくの
雨模様となった。

 東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅についたのは昼過ぎだった。そこでインフォーメーション
でホテルを探そうと思ったのだが、ものすごい長蛇の列で、結局一時間半もかかり、駅を出たのは
15:00を回ってからだった。

 

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オランダの国鉄、Nederlandese Spoorwegenの
車両はすべて黄色い塗装。
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東京駅のモデルにもなったアムステルダム
中央駅。空中にはトラム用の電線が
くもの巣のようにはりめぐらされている。

 まずはホテルに向かう。アムステルダムは運河が縦横に走る美しい街で、運河のHop on Hop offなんて
いう魅力的なツアーもあるのだが何せこの雨。とてもそんな優雅な乗り物には乗る気がせず、トラムで
ホテルへ向かった。ホテルは一泊fl85(4000円)で、朝食はつかないがバストイレ付き。ちょっと部屋が
狭かったが、テレビのディスプレイにはWelcome Mr. Miyachiと表示され、芸が細かい。

 さて、雨が強いのであまり観光する気になれないのだが、明日午後には次の目的地に行くし、明日に
なって雨がやむともは限らない。アムステルダムには多くの美術館があるので、今日の午後は国立
美術館に行くことにしよう。ホテルからはトラムで30分くらい。
オランダ最大の美術館である国立美術館には、世界各地の美術品もあるが、やはりなんといっても
目玉はオランダの生んだ芸術家たちの作品群。ゴッホ、レンブラント、フェルメール他、オランダ美術の
集大成だ。有名なレンブラントの「夜警」も見ることができた。感想。でかい。

 

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オランダ国立美術館

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レンブラントの「夜警」

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いくつもあるゴッホの自画像のひとつ