【35】 10〜16/DEC/2001
クリスマスパーティ

  

10/DEC/2001 -Mon- 寒波

先週末くらいから急激に寒くなってきた。とはいえ、西大西洋季候(だっけ?)の季節風と暖流のおかげで、
かなり高い緯度にあるUKだが真冬でも零下になるのは稀で、東京をちょっと寒くした程度の季候だそうだ。
ちょうど京都の冬くらいだろうか。そういえば底冷えっていう感じの寒さだ。
 さて、寒く、4:00前には日が暮れてしまうほど日照時間の短いUKの冬だが、景色はとても美しく、
悲壮感はあまりない。朝はだいたい日の出の時刻くらいに家を出るのだが、朝焼けの陽が低く照らし、
芝には霜が降りていて絵画のような演出を見せる。ただ、毎朝車の窓が凍り付いていて、暖房で
溶かすまで5分くらい待たなければならないのがちょっとこまりもの。

11/DEC/2001 -Tue- 納会

 Mの所属する部署、ATGのクリスマスパーティはなぜか年が明けた来年一月なのだが、やっぱ年内に
なんかやろうよ、という感じで、オフィスでちょっとしたパーティを開いた。せいぜいワインやビール、それに
おつまみを並べた程度だけど。日本でいったら納会のようなものかな。

12/DEC/2001 -Wed- クリスマスディナー

 大事なミーティングをおえ、一息ついた。プロジェクトは山場を迎え、みんな忙しくなってきたが、Mの
担当はひとまず落着。

 ミーティングの後、お客さんとクリスマスディナー。Lemingtonにある中華料理屋で、なかなか豪華な食事
だった。ところで、事前に誘いのメールがあったときは23ポンドって書いてあったんだけど、まだ払って
いない。このまま踏み倒してもいいでしょうか?

13/DEC/2001 -Thu- 練習試合

 今日は8:00から練習試合の予定。バーミンガムの西側、シティセンターに対して
ちょうどオフィスの反対側にある公立公園でナイターで行われる。ここのところ忙しくて
水曜日の定例会はふた月くらい参加していない。今回はぜひ参加したい。

 8:15キックオフだが、バーミンガムシティの環状線、M6は夕方渋滞するので、7:00には
オフィスを出たい。仕事は、自分の担当はしばらくペンディングだが、他の人の手伝いやらで
まだまだ忙しい。でもさすがに8:00、9:00はないだろう。

 ところが6:30ごろ、新情報が入りモデル修正が必要になる。作業は一時間くらいかかりそうだ。
解析時間はまる一晩くらいなので、今日中にモデルを作って計算機に放り込み、夜中計算させるのと、
作業を明日にまわすのでは、つまりプロジェクトの進み具合に一晩分の差が出てくる。
プロジェクトマネージャーのベンは
「予定があるなら明日にまわしてもいいよ」
といってくれる。
こう言われて嬉々と帰るのがヨーロッパ人、こう言われると帰れなくなるのが日本人。

 結局なんとか仕事を終え、7:30にダッシュでオフィスを飛び出す。暇な時期はもう誰もいなくなってる
時間だが、まだオフィスには若手が5、6人残っている。

 どんなに急いでも自動車の運転は慎重に、が身上なので(実際スピード上げても10分も変わらないものだ)、
70マイル程度でM6をぐるりと回る。渋滞はそれほどでもなく、殆ど同じスピードで走りつづけることができ、
また、クリスのくれた写真入の地図がわかりやすく、スタジアムの場所はすぐにわかり、余裕を持って到着
できた。

 今日の相手は法律事務所らしい。毎日机に向かって六法全書しか読んでない奴らにまけるもんか、
と思ったけど、考えてみればこっちだって毎日コンピュータに向かってるんだな。相手の方が全然レベルが
高かった。スコアは4−1だったけど、これは超ラッキー。10点取られても全然おかしくなかった。
 そうそう、初めてARUPのサッカー部に参加したとき、イギリス人のサッカーは前にボカボカ蹴って
つなぐ意識がない、って書いたけど、それは勘違いでした。イギリス人の人たち、すみません。
ラグビーとサッカーの区別ができていないのはうちのチームだけでした。

15/DEC/2001 -Sat- OxfordUnited

 シーズンチケットを買ったAstonVillaの試合は、今節はなぜか月曜日。その他近場のDIV1のチームも
アウエーなので、今日はOxfordUnitedの試合を見に行った。その名のとおり、学問の街、Oxfordにある
チーム。所属はVillaのプレミアリーグ、バーミンガムシティのDIV1に遠く及ばない一番下のDIV3で、
しかも現在24チーム中18位と低位にあえいでいる。すなわち、イングランドのプロフットボールチームの
最下層チームのひとつだ。しかし平均観客動員は7000人弱と人気はまずますだ。

 OxfordまではM40を使えば一時間くらいだが、天気がよかったので高速は使わず、A3400をゆっくりと
南下していった。イギリス中部、ミッドランドと呼ばれるこの地域は、バーミンガムは大都会だけど、その
圏外にでるといっきに田舎になり、天気のよい冬に日のドライブはとても気持ちいい。イギリスには
あまり高い山がなく、緩やかに上下にうねった道の両脇に牧草地が広がり、羊や牛が放牧されている。
冬の日差しは弱々しいが、くっきりと影が浮き立つ夏の日とは違い、風景を淡くぼかしている。
 Oxfordは以前観光で来たことがある。歴史のある、なかなかいい街だが、ここはいつも車の駐車
スペースに苦労する。今日もちょっとだけ観光しようと思ったのだが車を止める場所が見つからず、また
あまり時間がなかったので直接スタジアムに向かった。

 イギリス人の生活にどっしりと根付いたフットボールだけに、スタジアムは便のいいところに
あることが多い。が、このOxfordUnitedのスタジアム、KassamStadiumは新しく作られたもののようで、
シティセンターから大分外れたところにある。鉄道などは通っておらず、大駐車場を備えた真新しい
スタジアムは、一回だけいったことがある、鹿島アントラーズの鹿島スタジアムを思い出させた
(名前も似てませんか?)。

wpe1F.jpg (9058 バイト) wpe20.jpg (7052 バイト)
OxfordUnitedの自慢のKassamStaduim。しかしこれが
DIV3下位に低迷するチームのスタジアムか!?
立派の一言…。

wpe21.jpg (7222 バイト)
しかし片方のゴール裏にはスタンドなし。
このゴール裏、塀の向こうは駐車場になっており、
ちょっと草サッカー場のようだ。
塀が低く、試合中何度かボールが飛び越えていったあたりも
素人サッカーみたいでほほえましかった。
が、さすがに草サッカーのように蹴った本人が
謝りながら塀を乗り越えてボールを取りに行くことはない。

このゴール裏、将来、上のリーグに昇格して観客動員が増えたら
スポンサーをつけて新たに作るのだろう。
各スタンドはだいたい○○スタンドと企業の
名前を入れ、スポンサードされている。

 試合のレベルは思ったより低くなかった。確かに驚くようなスーパープレーはなかったけど、
イングランドらしく速いパス回しと力強い競り合いは健在。そしてどこのリーグに所属して
いようとも、熱狂的なサポーターのヒートアップした応援はいやがうえにも試合を盛り上げる。
現在2位、DIV2への昇格を狙う格上のMansfieldを向こうに回し、常に先行されるも必死に
追いつき、最後の最後で勝ち越して3−2で逃げ切る、という最高の形でゲームを終了。
両チームとも果敢にゴールを目指し、中盤のプレスは厳しく、とても緊張感のある
見ごたえのあるゲームだった。面白いゲームとは、上のリーグにだけあるものじゃないんだな。

wpe26.jpg (14540 バイト)
Oxfordのキックオフで試合開始。Oxfordは黄色のシャツに黒のパンツ。
Mansfieldのアウエーは上が紺に下がエンジと、ちょっと変わっている。
アメリカ代表のユニフォームみたい。

wpe29.jpg (8128 バイト)
決してレベルは低くない。

wpe2A.jpg (15024 バイト)
PKの判定に大ブーイングのゴール裏。
確かにダイブ(ファールを受けたフリをしてわざと転ぶ)のようにも見えた。

wpe2B.jpg (10213 バイト)
後半立ちあがりのこのコーナーキックがドンピシャで決まり、
1−1に。この後、Oxfordは一気呵成に攻めに転じるが
それが裏目に出て、するどいカウンターで2−1と再びリードを許す。
しかしそれでもあきらめず、得意の空中戦を制して2点を取り返し、
3−2の大逆転勝利で格上Mansfieldに勝利!
スタジアムは試合終了のホイッスルで興奮の頂点に達した。

16/DEC/2001 -Sun- クリスマスパーティ

 夜、Collin/Daniel/Thomasの家でホームパーティがあるのだが、それまでとくに予定なし。
掃除して選択して、昨日青山ブックセンターインターネットショップからとどいた雑誌を
読みながらごろごろ。BGMはTEXAS。昔はあまり聞く音楽は固定せず、手当たり次第
TSUTAYAで借りてきてダビングして、ひどいのだと一回聞いておしまい、なんてのもあったけど、
まあレンタルショップに加入していないというのもあるのだが、最近は同じものばかり
聞いている。今のお気に入りはTEXASとALICIA KEYS。TEXASは日本にいたときからずっと
好きだったけど、透き通るボーカルと、クールな編曲がカッコイイ。ALCIAもそんな感じで、
最近はこんなタイプの女声ボーカルが耳によくなじむ。昔でいえばSADEとかの系譜に
なるんだろうか。あまり日本人にはないタイプ、強いていえばおとなしくなったICEっていったところ。

 パーティは8:00から、って言ってたのに7:30ごろ、準備ができたから来い、だって。
でも行ったらダックはまだまだだそうだ。

 コリン、トーマス、ダニエル、フィリップ、ニールの変わり映えのないメンバーだがドイツ人は
料理がウマイ。ニールの持ってきたクリスマスプディングにMのもってきたアイスクリームとワインを
加え、ダニエルの自慢のアヒルの丸焼きとフィリップの作ったダンプル(パンみたいなもの)で
メリークリスマス!

wpe1F.jpg (9420 バイト) wpe20.jpg (9159 バイト)
ダックの丸焼きを調理するダニエルとダンプルを作るフィリップ

wpe21.jpg (10857 バイト)
ニール、コリン、わたし

wpe26.jpg (13604 バイト)wpe28.jpg (11163 バイト)
食卓を囲んで。クラッカーの中には紙の王冠と
小さなプラスチックのおもちゃとなぞなぞが入っている。

wpe29.jpg (11309 バイト)
いよいよダックに入刀!

 

wpe2B.jpg (11837 バイト) wpe2D.jpg (11900 バイト)
クリスマスでは王冠をかぶるのは義務らしい

wpe2C.jpg (10358 バイト)
デザートはニールの持ってきたクリスマスプディング。
これにブランデーをかけ、アイスクリームをそえる