13/OCT/2001 -Sat- 美紅ちゃん 先に書いたと思うけど、今まで日本の書籍はおもに青山ブックセンターインターネットショップで
購入していたが、実は会社に海外赴任社向けに、送料会社持ちで送ってくれる制度がある、ということを
ロンドンの現地法人の方に以前聞き、8月に申し込んだ。船便で一ヶ月かかるので、9月に着いたのだが、
イギリスの社員の分は一括してロンドンのオフィスに送ってもらうので、取りに行かなくてはならないのだが、
なんとなくぐだぐだしていて結局今日、Kさん宅へ取りに行くことになった。
ロンドンまではもう書き尽くしたがバーミンガムインターナショナル空港駅からロンドンユーストンまで、
ダイヤによるが1.5時間から2時間くらい。イギリスの鉄道は分割民営化の際、日本のように地域ごとでは
なく、同じ路線をいくつもの会社の車両が走る形なので、この路線もChiltren,Virginの2社が運行して
おり、切符を買うときはどちらを使うかを言わなければならない。最近わかってきたのだが、Virginの方が
長距離向けで、止まる駅も少なく、早く着く。それにChiltrenの車両って近郊列車むけのためか、
ちょっと安っぽい。Virginのほうが重々しくてヨーロッパの鉄道、という雰囲気が漂っているのでこちらを
利用する方が好き。ドアは自動ドアではなく、手動で開閉するのだがそれもむしろ趣がある。が、取っ手は
外側にしかついていないので、降りるときはドアの窓をおろし、手をそこからにゅっと出して外側の
取っ手をまわさなければならない。
夕方Kさんの家に行く約束で、昼間はロンドンでちょっとだけ買い物。日本製品の豊富なジャパンセンター
でしば漬け、インスタントのみそしる、それに永谷園のお茶漬けのもと。このあたりはバーミンガムの
チャイニーズスーパーマーケットでは手に入らない。とにかくこの国には「あっさり」した食べ物が存在しない
ので、このお茶漬けのもとは貴重である。先日体調を崩したときは、これでいのち拾いした。
そしてイギリスにいるうちにスーツを一着買おう、と思っていたので、挑戦してみた。本来なら地元のデパート
や、あるいはブランドショップに入るべきだが、結局しり込みして三越で買った。が、やっぱりいろいろ
丈直しが入るし、スタイルとかもいろいろ相談できたのでここにしてよかった。ポールスミスの夏物セール品、
50%引きで300ポンド(6万円)。日本ではこの値段では買えないとはいえ、半額でも300ポンドとは。
やっぱ高いなー。ところで、ポールスミスといえば細身のシルエット。ノータックのパンツを初めて
買ってみたが、試着のとき、鏡を見ても、明らかに似合っていない。早まったか?
さて、高級品の次は日用品。恥ずかしながら告白するが、MはUNIQLOが大好きである。安いわりには
品質がしっかりしているから。特にパンツと靴下はもうUNIQLO以外では買う気がしない。
この日本で絶好調のUNIQLO、海外進出第一弾として、ロンドンに支店を出した。しかも一気に5店も。
物価が高く、衣料の質が悪い(すぐぼろぼろになったり、色落ちしたり)イギリスを狙ったのはなかなか
スルドイ。
今日早速、このUNIQLOのKnights Brigdge店に行ってみた。A氏の話しでは盛んに宣伝しており、
オープンの最初の週はセールでものすごく混雑したらしい。
UNIQLOKnights Brigdge店はNo.1の伝統を誇るデパートHarrodsのならびにある。隣には思いっきり
競合のGAPがある。
店は床面積はあまり大きくなく、2階まで使用している。ちょっと窮屈な感じ。それに、思ったほど
安くなかった。たしか日本のUNIQLOは靴下5足1000円だったはず。消費税17.5%が内税になっている
ものの靴下一足3ポンド(600円)。イギリスの他の衣料品と比べれば安いけど。今日買ったスーツ300ポンド
で、この靴下100足買えるというのは確かだが、UNIQLO価格としてはちょっと不満。
それでもものすごい賑わいで、買い物に来たイギリス人と、見物に来た日本人でごった返していた。
靴下くらい買おうと思っていたが、レジに長い列ができていたのでやめ。

伝統No.1を誇るHarrods。
建物も立派。

UNIQLO Knights Brigdge店

宣伝も怠らないUNIQLO
4時過ぎにKさん宅に伺った。Kさんは在英4年ちょいのベテラン。ロンドン南部の町に住んでいるが、
地下鉄が走っている地域なのでアクセスは非常に楽。が、おやちんも相当なものらしい。
早速預かっていただいた書籍を受け取り、更にKさんライブラリーをちょっと拝見。Kさんはかなりの
読書家で、棚一杯ほんが埋まっていた。日本に帰るとき、これどうするんだろう、と余計な心配までさせるくらい
一杯ある。その中から一冊、前々から読みたかった「理由」(宮部みゆき)を借りた。Kさんもミステリー
好きで、他にも綾辻他いろいろ面白そうなのがあったのだが、今回は電車で来ており、荷物が多くなるので
一冊だけお借りした。
夕飯は奥様のふみかさんと、ご学友のまさこ様といっしょに、手作りのタイカレーをいただいた。
ルーから作る本格派である。はっきり言ってシティセンターのタイレストランよりうまい。それにベトナム風
生春巻き、手作り杏仁豆腐などなど。普段の食生活が貧弱なだけに感激もひとしおである。
ところで、こちらにいる同期のA氏は先月子供が生まれたばかり。いろいろ大変だろうから今回訪問する
のはやめようかなあ、と思っていたのだがKさん宅からA氏宅まですぐ、ということもあり、顔だけでも
見せてもらおう、と気が変わり、Kさんの車で送ってもらってA氏宅に夜遅く、ご訪問した。
イギリスの家はみんな作りが同じで、しかも今回、車が車検に出されているため、暗い中A氏の家を
見つけるのにちょっと困ったが、家の外まで幸せがにじみ出ていたのですぐわかった。

美紅ちゃんは生まれてちょうど一ヶ月。
どんな道を歩んでいくのでしょう。
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