19/OCT/2001 -Sat- BLUES-Bradford ヨーロッパ鉄道旅行記第3段、9月15日、16日〜メリークリスマス・イン・サマー 編〜
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イングランドのサッカーリーグは1部20チームがプレミアシップと呼ばれ最高峰にある。
シーズンチケットを買ったAstonVillaはここに所属するが、その下にDIV1、2、3、と続き、
100近いプロチームがある。
今節、AstonVillaはアウェイなのでVillaParkでの試合なし。そこでバーミンガムにある
もうひとつのチーム、BirminghamCityの試合を見に行った。通称ブルーズは昨シーズン、
プレミア昇格のプレーオフまで進みながら涙をのんだ。今シーズン、再び昇格を目指す。
同リーグには日本代表のGK川口の移籍が決まったポーツマスがあり、対戦が楽しみだ。
が、ブルーズとポーツマスの、バーミンガムでの対戦は来年4月まで待たねばならない。
ブルーズの本拠地はSt.Andrews。30000人収容。メイン、バックスタンドが
一階、ゴール裏が2階建てで、総3階建て、40000人収容のVillaParkには見劣りするが
総屋根の立派なスタジアムだ。ブルーズのカラー、青を基調としている。
メインスタジアムのチケットを買った。迫力のあるゴール裏もいいが、やはり全体が見渡せる
中央の方が面白い。入場料は、先日行った、St,Maryの日本−ナイジェリア戦が
10ポンド(2000円)だったので、そのくらいの値段かな、と思ったが、なんと5ポンド(1000円)。
VillaParkのメインスタンド入場料は27ポンド(5400円)だから1/5程度の価格だ。恐らく
スポンサー料の差もそのくらい違うのだろう。プレミアとDIV1では圧倒的に収入が異なるのだ。
それでも30000人のスタジアムはほぼ満席。昇格を願ってやまない熱狂的なサポーターが
詰め掛けている。このブルーズ、選手入場の観客の応援がカッコイイ。VillaParkは「We
will
Rock You」の音楽に合わせ、入場する選手に拍手を送るが、St.Andrewsではマーチのような
音楽に合わせ、みんな立ち上がって手拍子で迎える。われんばかりの拍手もいいが、そろった
手拍子はスタジアムの一体感を感じさせる。VillaParkで観戦するときよりもゴール裏に
近かったため、応援はより迫力があった。となりの、孫連れのおじいちゃんは、ブルーズの
青いユニフォームを着たテディベアをあてがい、孫そっちのけで試合に熱中していた。
現在、5勝3敗4分け、中位はダンゴ状態ながら24チーム中10位と開幕ダッシュに失敗した
ブルーズだがこの日は快調。Marcelo Ciprianoのハットトリックを含む4ゴールで、同勝ち点でならぶ
BradfordCityを4‐0と粉砕、日曜日に試合を控えるチームもあるが、暫定順位を6位と上げた。
スタジアムは興奮のルツボ。
ところでハーフタイム中、他の試合速報が場内アナウンスされた。DIV1だけでなく、プレミアの
試合も。で、Everton-AstonVillaの試合だけやけに勿体付け、ゆっくりアナウンス。
"Everton one... AstonVilla ..... NILL(ゼロ)!! " "
YEAH !! "。Villaが0‐1で負けていることが
アナウンスされると、自分たちが勝っているかのような大歓声が上がった。サッカーでは一般的に、
場所が近いチーム(とサポーター)はよりライバル意識が強くなる。リーグが違えど、隣街のVillaは
にっくきライバルなのだ。来シーズン、ブルーズが昇格してVillaとのダービーマッチが実現したら
楽しみだ。

St.Andrewsスタジアム

キックオフの瞬間

熱狂的なゴール裏スタンド。
この日の入場者数の公式発表は
25000人。
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