加太宏邦
KABUTO hirokuni
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2012年3月現在。
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|文化表象論|

文化表象論(前期) 
[授業の概要]
    「文化」とは、集団の中に編制されている「意味の構造」である。この意味の表出(モノ・コトが表している姿・形)、すなわち「表象」、はいかに編成されるか、またその解析にはどのよう技法が用いられるかを さまざまな角度から学んでもらう。
    文化表象論では、観光行為でも、都市景観でも、民族紛争などでも、「文化」の範疇にくくれる。それらは、「意味」の生産、交換、消費、整序などが相互に関連し合う複雑 な実践の構造だからである。これらが、その属している(あるいは、それによって構成されている) 文化のどのような意味表出なのかをいうことをとらえることによって、アプリオリに規定され得ない 文化の構造への逆照射を試みてみようというのが、ここでの主題である。
  • なお、この「文化表象論」は、文芸作品、芸術作品、演劇、映画などをおもに扱う「表象文化」研究とは別のディシプリンである。

[授業の構成]

文化科学の理論に関して今日まで蓄積されてきたアイデアをい くつか概説する。次にこれら諸理論を横糸(ヒント)とし、そこ に縦糸としての「表象」という概念をよりあわせ、文化表象論とい う分野を構築することを試みる。

  1. 緒言― [この講義の内容と意義]
  2. 文化― [文化の概念について]
  3. 表象― [表象の概念について]
  4. モノ・コト― [モノ・コトの概念について]
  5. 言語記号論(1)― [ソシュール言語理論について(1)]
  6. 言語記号論(2)― [ソシュール言語理論について(2)]
  7. 言語記号論(3)― [ソシュール言語理論について(3)]
  8. 文化記号論 ― [ 文化記号論の概念について]
  9. 構造主義(1) ― [構造主義とレヴィ・ストロース]
  10. 構造主義(2) ― [ポスト構造主義をめぐって]
  11. 解釈学 ― [解釈学と表象理論との類縁について]
  12. 表象理論の応用 ― [実践としてアナル派とニューヒストリシズム]
  13. 表象理論の応用 ― [カルチュラル・スタディーズの意義]
  14. 表象解析の方法と意義― [解析技術と結論の抽出方法]
  15. 試験 ― [期末試験]
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