2002/5/4 浜松・京都・名古屋レコード漁りの旅

 待ちに待ったゴールデンウィークである。去年も丁度、大阪に行ってHeavy Funk Systemという濃いファンクイベントで盛り上がった記憶が、まだついこの前のような気がするのだが、もうあれから1年経ってしまったのですね。時の経つのは早いなと思いつつ、今年はどこに行こうか考えた末、今回は、京都と名古屋を標的にしました。京都には、私の知り合いがやっている「ブランコ」というバンドが解散ライブをするということなのでした。


 5月4日、朝早く起きたおかげでまだ時間があるので、まずは、浜松で途中下車。浜松祭りといって毎年恒例の地元で相当盛り上がるお祭り期間中だったこともあって、ハッピ姿の人が歩いていたり、街は活気にあふれていた。浜松に行くときには、いつも寄らせもらう「apple jam」さんへ。店長さんが丁度電話中でしたので、挨拶も早々にレコード漁り開始。いつものように雑談などし、試聴させていただきながら4枚をチョイス。

1.  STACY LATTISAW / LET ME BE YOUR ANGLE  ¥1250

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2.  GREGG DAIAMOND / HARD WAR         ¥800
3.  GEORGE REDDING / ANGLES SING FOR LOVE   ¥2381

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4.  PAPA GROWS FUNK / DOIN IT        ¥2500

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    1は、有名どころ。ただし、私の場合、存在はしっていたが、ジャケから判断すると単なるポップという感じしかしてこないので、全然チェックの対象外でしたが、最近、「NY STYLE」等で結構いけるというのが、解ったので、最近徐々に集めてます。これは80年のアルバムでNalada Michael Waldenがプロデュース。ベースとしてT.M. STEVENSも参加していていいアルバムです。
2は、基本的にディスコですが、ゲストとしてRANDY BRECKER やDAVID SANBORNが参加している珍しいもの。
3は、ほとんど知られていないと思いますが、日本のレーベルで、在日のブラック系のアーチストば
かりを集めているという特殊なインディーレーベル、そのなかでも一押しのR&Bシンガーだそうです。基本的には、打ち込みによる最近のR&Bサウンドで個人的には・・・・。ただ、注目したいレーベルであります。

    4が、今回の掘り出し物。2001年の新作のようで、ニューオリンズものです。そうとうキテます。このグルーブ感、やっぱり独特ですね。ほぼ、全曲攻めまくっていますが、唯一、残念なのが、イントルード的にメンバーそれぞれのソロがはいっているのですが、30秒程度で突然次の曲に入ってしまいます。このまま、次の曲への流れを考えて欲しいと思ったのは、私だけではないはず。でも、聴く価値ありです。

続いて、「SOUL CLAP」 へ行くも、お祭りのせいか、あいていなく、ちょっと残念。
このため、時間が空いてしまったので、駅へ向かう道の途中で見つけたToto売り場でサッカーくじ購入。これが、東京に帰ってきてから確認したら、2等当選!3等は、何度かあったのですが、2等は始めてでした。いや最高ですね。

再び、新幹線で京都へ。3時30分京都駅到着。地下鉄に乗り換え四条御池へ。いままで、天気予報に反してなんとか雨にあたらなかったのですが、ポツポツ降り出していた。

駅に近い「POCO A POCO」へ

1.  KEITH BARROW / KEITH BARROW  ¥1300

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2.  THE CLICK / GAME RELATED           ¥1200

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  1は、70年代後半に名プロデューサーMICHAEL STORKSが参加していることで有名なピアニストの最近再発されたデビュー盤。前から聴いて見たかったが、中古であったので購入。ファンクというよりニューソウルぽい感じで、ライナーで確認したところ当時19歳ということに驚き!なお、そのライナーで83年に亡くなっているといのを始めて知りました(合掌)。2は、Roger参加作のRAP。

続いて「L COMMITTEE」 へ。ここで送ってもらったライブ会場の地図を忘れているのに気がつく。(焦る)

1.  FIREFLY / LOVE (IS GONNA BE ON YOUR SIDE) ¥1500
2.  GLASS FAMILY / CRAZY                                        ¥500

    1は、一部マニアの方々の間で話題となっているイタリアのグループの12インチ。ファーストに収録されている曲のようで、私の感性にばっちりのファンクでこれたまりません。今度のDJ大会ではきっとかけてしまうでしょうね。2は基本的にディスコ。ただし、Bernie Worrell参加作。

ここで店員さんにライブ会場を聞いてみるもわからず、住所の入ったチラシをいただく。
店を出るとさっきまで小降りだった雨がドシャブリになってしまっている。
近くのコンビニまで傘を買いに走るものの、結構、濡れてしまった。
気を取り直して、「SUPER MILK」へここには珍しい盤がたくさんあり京都に来たときはかならす寄らせてもらっている。
今回は、ゴールデンウィークということで20%引き。ライブの時間も近づいているがレコードを掘る手に力が入る。

1.  BUFFALO / SOLDIERS                            ¥1000

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2.  MAN'S TEORY / JUST BEFOREDAWN    ¥1500

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    1はオールドスクール系の90年のラップ。ところがなんとLARRY BLACKMONが参加しているんです。ただ、内容はたいしたことないです・・・。2は白人を含むグループたまにレコード屋でも見かけるの気にはなっていた盤である。これが、多少ロックっぽいのではあるが、グルーブがあり、なかなかいけるます。

そろそろ、ライブ会場へ向かう。
市役所のほうだよ。とさっきの店長さんに言われたので。それを信じて歩いていくも、よくわからない。ほんと京都の街はわかりづらいな~。雨も振っているし・・・。もう始まる時間だし・・・・。と途方に暮れていると、コンビニ発見。とにかく道がわからなくなったら、コンビニで地図を確認というのは基本ですよね。(京都はコンビニ少ないですよね)
確認すると、ほとんど近くまで来ていたのです。少し歩いて陰陽(ネガポジと読むようです)に到着。

 会場は、もうすでにライブが始まっており、前座(?)のボウイのコピーバンドでした。会場はすでに満員。「ぶらんこ」は人気があるのですね。以前、東京でのライブがあったときには行けなかったんですよ。だから、今回は、解散ということで無理してでも見たかったのです。

    しばらくして、ぶらんこの登場。いきなりやってくれました。ベーシストがチョッパーでバキバキ弾きまくってます。それも、ルイス・ジョンソンスタイルで!最近のベーシストは、マーカスとか、グラハムっぽいのはいるんですが、ルイスっていうのは、いまどきいないですね。興奮のなか新旧のメンバーが入れ代わり立ち代わり演奏をすること約3時間。ファンクだけではなく、ロック、ジャズ、前衛風、唄ものと、いろいろな系統の曲やったんだけど、それぞれ、面白かった。それを支えているのも、やはりリズム隊ですね。3時間もぶっ続けじゃ大変ですよ。ただ、メンバー自身が楽しんでやっているのが伝わってくる。ほんと解散するのは、おしいバンドである。メンバーがそれぞれまた音楽活動をしていくとのことなので、今後とも期待していきたい。

    メンバーの方々の打ち上げに参加させてもらって、真夜中の夜2時半に解散。皆さんに別れをつげ、京都駅へ向かう。大通りから外れるとまた道に迷ってしまうと思い、河原町通りを歩くがさすがにどこも店屋も空いていない。というより人がほとんど歩いていない(当たり前か)ネットカフェなんかで時間をつぶせればと思っていたのに、そんなところも無かったし・・・。4時頃京都駅につくが、始発は5時30分・・・・。東京とは違うんだなと思いながら、雨も降ってきたので駅で始発までじっと待つことに。

     各駅停車で熟睡しながら(といっても米原と大垣で乗り換えだったのでほとんど眠れず)、名古屋到着9時30分。
こんな早く着いてどうしたもんか。映画館もまだやっていないし・・。しょうがないので大須へ。
ちょっとぶらぶらして「GREATEST HITS」へ。時間があり余っているので、普段だと見ないジャンル別けの無い300円コーナーを物色。そこで、凄いものを発見。

1.  SECOND IMAGE /SECOND IMAGE    ¥300

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2.  宮本 典子 / SHOCK                          ¥300
3.  MALEMEN / ROUND UP THE POSSE   ¥800

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    1は、一部のマニアのあいだで噂のアルバムですが、ジャケを覚えていなく、ほんとにこれかなと思いながら300円なので買いました。中身は、正解でしたね。一つ0が多くてもいいくらいなの内容でした。(これはメチャクチャラッキーですね)
2は、今はMIMIとして有名な日本人女性ボーカリスト。LARRY GRAHAMの来日の時に同行したのが、有名ですが、81年の日本でのアルバム。プロデュースは後藤次利さんだけあってちょっとポップかな。80年代前半の時代の音です。3は、LARRY BLOCKMONで有名ですが、これは90年MUSCLE SHOALSからの12インチ。ニュージャックしてます。

    昼過ぎにCOZY宅へ。昨年、秋にお邪魔してから半年振りです。ここでは、私が今回購入したアルバムなどを聴いて音楽談義に。ただ、ちょっと眠かったので、いったん別れて、ホテルにチェックインする。
しかし、これが、失敗のもと、
すっかり寝入ってしまって、夜集まる時間に遅れるどころか、COZYさんの電話で目ざめてしまいました。(改めまして失礼しました。)
ロビーまで迎えに来ていただいて、Sylversさんとお会いする。Sylversさんとは、先日の「Ny Style」で同じ会場にいたのですが、お会いすることが出来ずに、今回が始めてでした。
挨拶もそうそうに栄へ。行く予定にしていた生バンドのクラブVOICEやGARY'Sが貸し切りということで、残念でしたが、急遽思考を変えて、有名な手羽先のお店へ。その名も「世界の山ちゃん」。ちょっと味が濃いって言ってたけど、僕には、すごく美味かったす。そこでは、音楽に関するいろんな話が聞けて非常に楽しかったです。

    いい感じになってきたところで、Sylversさんの知っているSOUL BAR「JAP」へ。丁度その日は、80年代特集ということでしたが、ブラック系以外でもいろいろかかりました。RICK SPRINGFILEDなんて10年振り位で聴きました(笑)
アースとかマイケルとかのメージャーどころが多かったのですが、SylversさんのリクエストでBAR-KAYSのNIGHT CRUSINGがかかった時には、それまで誰もいなかったフロアーでみんな踊ってました。やはり、BAR-KAYSは偉大なんだなと改めて自信をもったしだいです。
選曲がだんだんユーロっぱくなってきたところでお開きに。感謝を伝え、お二人とはお別れした。

今回、あまりレコードは買っていない(?)けど、人との輪は広がっていったいい旅でした。
ちょっと、仕事につかれていた時期なので、いい息抜きになりました。皆様ありがとうございました。


 

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