2002/12/30 NEW ZAPP LIVE

 年末の忙しい最中、急遽、大阪に行ってきました。そうです。新生ZAPPのライブです。

 
 今回の来日では、大阪公演と福岡公演のみで東京方面はスケジュールに無かったのです。そして、Roger不在のZAPPということもあり、当初は、Dayton Project から誘われて福岡公演に行きたいと考えてはいたものの、仕事の関係上、都合がつかず、今回のライブはあきらめるつもりでした。

 12月28日の夜のことでした。仕事納めも終わりあふれ出ていたレコードやCDの整理もかねて部屋の片づけをしていていました。私のCD棚は収納量だけを考え突っ張り棚を利用しているのですが、CDの量が増え重さにたえられず、傾いてきたので、木材を買ってきて補強をしようと一番下の棚を一つ外した瞬間、棚に置いていた全てのCDが、なだれのように私の体に直撃しました。
 散乱するCDの群れに途方に暮れていたところ、ちょうど福岡公演を丁度見終えたDAYTON PROJECT のメンバーから興奮した声で電話がかかってきました。「最高でしたよ。」「見なくちゃだめですよ」との声。気が滅入っていた私は、これを聞いてとっさに大阪公演に行こうと決めたのでした。

 ライブ当日、電話で予約を済ませ、午後、新幹線で大阪へ。
 整理券が配布されるとのことだったので、直接、会場へ向かう。ブルーノートは、大阪駅より10分位とのことであったが、桜橋口というのは始めて行ったので全然よくわからなかったが、地図どおりに進み迷わず到着。すでに配布時間を10分位すぎていたため、待っている人はいなかったが、受け取った整理番号は37番。さすがに大阪人は好きな人が結構いるのねと思いながら駅へ向かおうとした歩きだすと、向こう側から水色のジャージを着て黒人の巨体が現れた。「あ、」思っていたら、彼のほうから振り向いてきたので話しかけてみた。そう、その人は、BIG ROBB(ROGERを肩車していたZAPPファミリーで、ソロも出している)なのでした。なぜ、彼が振り向いたかというと、私のBOOTSYジャンパーが目に止まったようでした。(笑)「2ndステージ見るよ」と私が声をかけると、「それはすばらしい。楽しんで言ってくれ」なんて答えてくれた。そこで、試しに「DAYTON PROJECTって知っているかい?」って聞いてみたら、「おお、知っているよ」とのお答え。「オレの友達だよ」って付け加えたら「それは、最高だ」と言ってくれた。まさか、大阪でこんな会話は出来るとは(笑)
 しばらく会話のあと、ステージでの再開を誓って会場を一旦離れる。

 開場までは中途半端な時間だったので、一緒に見に行く友達とは、会場でお会いすることにして、私は、行ったことが無かった「KING KONG 梅田店」へ。しかし、場所がよくわからずしばらく歩き回る。何度も大阪には遊びに行っていても、普段行かないところはよくわからなくなりますね、未だに。ようやく見つけて、このCDを発見。

zan.jpg

1.  ZAN / ZAN  ¥280

 これ、某レコード店のおかげで、最近やたら高くなってしまって3桁では買うことが出来なかった1枚。
Go-Jack Swing満載のいいアルバムです。それにしても280円って安すぎ!
これで勢いが付き、ガンガン買う羽目になってしまいました。(ライブ前からこれかい)

2.  REYNALD REY & MAGICMAN KULAS / SUDARAP  ¥280 
3.  MOTION / GOTTA KEEP ON DANCIN  ¥480                4.  JONZUN CREW / REDD HOTT MAMA    ¥780                5.  CHANSON / TOGETHER WE STAND         ¥780                6.  SAMUELL / BLACK PARADAICE              ¥390                 7.  PHANTOM BAND / FREEDOM OF SPEECH                      8.  B.C.UNDERGROUND / LET THE WORLD DANCE           9.  KARLA ST. JAMES / I'M BLACK MAGIC  

                                               以上3点で    ¥280

 2は、題名のとおり、植木 等の曲をイギリスのDJが、リミックスした企画もの。オールドスクールっぽいのを期待していたのですが、houseって感じで期待外れでした。3は、ディスコものでしたが、1曲だけ、チョッパーバリバリのFUNKがありました。4は、一瞬、FUNKADELICを連想してしまいますが、ボーコーダー入り80年代ファンク。この12インチにはクレジットが無いが、P-FUNK Hornsが参加しているはず。5は、1箇所針飛びありとのことでこの値段であたったが、こんな値段では、普通買えません。バック陣も強力で、いい出来です。お得でした。6は、CULB NOUVEAUのメンバーだった人です。7、8、9は、失敗でした(笑)


 時間も近くなってきたので早めに会場へ向かう。するとすでに会場の前には、お誘いしたS氏がいて再開。彼とは、3週間前にメールをもらったのが最初というほんとに最近の友達なのですが、先日、FRASCOにも来場し、喜んでいたので誘ってみました。そして、開場間近になって、もう一人のIさんもぎりぎり間に合い、開場内へ。整理番号が大きかったので期待していなかったが、やはり、やや後ろ斜めの席へ案内される。ただ丁度、横に柱があり、踊りやすそうな位置をキープ。(私が、立っちゃうと、後ろの人が見えなくなるとかわいそうでしょ)
 開始前に、S氏が、機材のセッティングはどうなっているんだろうなんて、質問をしてくるので、「ZAPPのライブにはそんなの関係ないの」と答えてやった。S氏はドラムをやっていて自分でもバンドをやっているのでそんな質問をしてくるのもわかるのだけど、FUNKのライブには、そんなこと関係無いんだよね。(特にZAPPの場合は)

 そうこうしているうちに、メンバー登場。いきなり、AQUA BOOGIEのフレーズ。この時点で一人だけ熱狂のルツボへ。そう、Shirley Murdockの登場である。ニューアルバムにも収録していた'This Is That'それもREMIXのほうでスタートです。その後は、現在やっているゴスペル曲を3曲ほど披露し、会場を温めてくれました。やっぱり、本場のゴスペルはちゃいますな?。

 しばしのインターバルのあと、再びZAPP登場。ここからは、ヒット曲オンパレードのいつも構成で。この頃には、Shirley Murdockの時には、ほとんど座っていたときに客も、ほとんどスタンディングになり、大盛り上がり。やっぱり大阪人はすごいでんな?。こまかい演奏内容などは割愛しますが、ほんといいライブでした。暖かさが伝わってきました。

bigrobb.jpg

 残念だったことといえば、公演終了後、ZAPPの新譜を買おうと思っていたら、もうすでに売り切れだったため、未だに新譜を聴けていないということと、サインをもらうために持参したZAPP?ですが、サイン会場にいたZAPP TROUTMANは疲れていたのか、ジャケットを見せても全然反応が無かったことくらいですね。(笑)(左は、BIG ROBBのnew albumにサインしてもらったやつです。このアルバムもいい曲入っているよ)



 今回、ROGERがいた時代のライブを見ている人にとっては、何かが足りないという印象は正直あると思います。ただ、私を含めそういう年代の人で今回の会場に足を運んだ人は、ROGERがいなく大丈夫なのかという不安をかかえつつも、暖かく見守っていこうという人ばかりだったと思います。しかし、その不安は、新生ZAPPのメンバーが一つになって、まさにエンターテイメントとしてのステージ(まさにROGERのステージ)で盛り上げてくれたおかげで、ライブが始まった瞬間にその不安は消えていました。しっかり、ROGER魂は彼らに引き継がれていました。まるで、サッカーに例えると、エースストライカーがレッドカードで退場となり10人になった時、逆にしっかりと組織されて、いい結果をもたらすという感じかな。(でもやっぱりエースストライカーのシュートは見たいけど・・・)

 もし、今回のZAPPライブ見逃したという人がいたら、DAYTON PROJECTのライブを見てください。新生ZAPP同様、ROGERの魂を引き継いでいます。まして、今回のライブを見て、彼らに触発されて、凄いことをしてくれると期待しています。

 新生ZAPPとDAYTON PROJECTがいるかぎり、
ROGERの魂は永遠に不滅です


 

 PS 翌日、アメ村にてレコ漁りをしましたが、なんか、ZAPPこと書いていたら大した話じゃないのでやめておきます。
(結局、KINGKONGのスタンプカードが半分埋まりました(笑))

 


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