1998/11/3 TALK ABOUT FUNK

 今回は、FUNKについて、私の考えを書いてみたいと思います。

    なぜにFUNKなのか?

 私は、音楽というのは、文字どおり「音を楽しむ」ことをモットーと考えています。この「音を楽しむ」というのは、単に演奏する側だけでなく、聴く側にも楽しくなってもらうということが必要です。また、聴く側の状況によらず楽しめることが最高です。

    そこで、FUNKなのです。

 まず、演奏する側においては、全てのパートが一つになりグルーブを生み出す。これは、非常に気持ちいい作業で、既成概念等にこだわらず何でも有り。 グルーブさえ共有していれば、テクニックははっきりいって要らないのです。次に聴く側から考えてみると、じっくり聴くも良し、腰を揺らせて踊るも良し、曲にあわせて歌うも良し、ど派手な衣装に唖然とするもよし。

 そして、この2つが融合するライブでは、コール&レスポンスがあいまって、最高の時間が共有されます。

 ここで、ジャンル別に考えてみましょう。

 まず、ロックやブルース。これは、完全にボーカルとギターだけの音楽です。次に、ジャズやフュージヨン。これは、演奏側のみが楽しむ音楽です。(聴き手もプレイヤーが多いと思います)そして、ソウルは、ボーカリストのための音楽で、各楽器がボーカルをひきたたすための演奏を心がけている。これらは、一般的な場合であり、当然、ロックにもジャズにもソウルにも、いい曲(FUNKを感じられる曲)がありますので、あしからず。(特に、ZEPは、FUNKだと思っている私です。)

 しかしながら、ファンクは、全ての楽器が楽しむことができます。

 ギターの場合であっても、一般的には、リズムを刻むだけと思いがちですが、ジミ・ヘンばりのソロを弾いても許されてしまう。(特にP-FUNK系)ボーカルにおいては、ゴスペルからコーラスまで縦横無尽に暴れまわれる。ホーンのアンサンブル、特に一発リフが決まった時の快感は爽快である。ベースにいたっては、普通の「縁の下の力持ち」的存在から一変非常に目立つ存在となれる。グルーブを維持することはもちろんだが、チョッパーで暴れ回ったり、エフェクトをバリバリにかけることが出来るのは、FUNKだけであろう。

 と、いろいろ書きましたが、結局、自分にとっての音楽感であることから、異論反論等いろいろあると思いますが、ご意見ありましたらメールください。

 とりあえず、言いたかったことは、ヒット曲ばかり追うのではなく、音楽を心の底から楽しんで欲しいということです。

Keep The Funk Alive Forever  

 

© kenitsy 2013