2000/9/23 MOTOWN CLUB VOICE IN NAGOYA

 このコーナーで、先月紹介した「B.T.cafe」さんでの話のなかで気になる情報を入手した。

 名古屋のライブスポットで、P-FUNK関連のアーチストがライブをしているとのこと。先月に引き続き今月も名古屋への出張があったのでそこへ行ってみることとにした。(誰かは、後ほど)


 夕方仕事も終わり、ホテルにチェックイン、すぐにBootsyTシャツに着替えて出動。とりあえず、B.T.cafeへ。
 しかし、また、ジョージさんは外出中とのこと(いつもこのパターン)。奥さんとしばしお話しをしていると、近くにマニアックなレコード屋があるとのこと。そういう話には、黙っていられない私はすぐに飛んでいった。訳あって場所は説明出来ないが、「オリーブ」という名前の中古屋さんとだけ書いておきます。ただ、こちらは例の大雨の影響をもろに受けてしまったそうで、沢山あったレア盤はほとんどオジャンになってしまったようである。非常にもったい無い話であり人ごととは思えない話なのだがこんな時でも、店長さんの明るさが救いであった。
店長さんの得意分野はBLUES系なのだそうで、FUNK系は少なかったが、この2枚を購入。

1.  The Beginning Of The End / Funky Nassou    ¥1600

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2.  
Chanky A  / Large And In Charge         ¥1000

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 1は、店長さんお薦めの1枚なので購入。表題曲のせいでラテン系のバンドというイメージであったが、70年代前半のイナタイ感じのFUNKで良かった。

2は、レア盤でずっと探していたもの。CAMEOのCharlie Singltonが変名でやっているもの。1989年の発売で、CAMEOっぽいバックトラックにラップがかぶさるというたいしたことない内容だが、貴重盤。

 もう少し時間があればゆっくり探せたのに残念である。


 待ち合わせの時間になったので、栄に移動。K氏と合流。まず、目的の店の場所を確認してから食事を取り、私のバンドの話しや東京のレコード屋の話などでしばし談笑。時間も9時を過ぎたころ、今回の目的のお店「Voice」へ。

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 Motown-Clubという売りの店で、以前行ったGARY'Sに似たカンジではあるがそちらより多少広めで明るめの店内であった。既に1回めのライブは終わっており、休憩中という状況であった。演奏開始前にメンバーが出てきて各テーブルに挨拶しに回ってきたが、私のTシャツを見て、「Bootsy! 友達!」と握手してきた。

 Juice Johnsonである。80年代初期にKIDDOというバンドのバーシストである。KIDDOは、Donnie Sterlingがリーダーを勤めるグループ。83年に’KIDDO’、84年に’Action’と2枚のアルバムを発表している。P-FUNK関連というイメージで聴いていたため初めて聴いたときは物足りなさが残ったが、今聴き直してみるとなかかなかの出来であるので聴いていただきたい。他にもこのバンドには、KIDDOからLeroy Davisというボーカル兼サックスが参加している。
 で、演奏内容の方は、GARY'Sと同じく懐かしのSOUL , R&Bなどのカバーを演奏しているのだが、こちらのほうがFUNK寄りの選曲であった。そして、演奏もさすがは、P軍団の一員メチャクチャファンキーでベースソロも披露してくれた。キーボードも若手ながらいい味を出していた。特にライオネルリッチーの’ALL NIGHT LONG’をFUNK一色にしてしまうアレンジには、驚かされるばかりでした。

 演奏の休憩時間中、今回のためにわざわざ持っていったファーストアルバムにサインを貰った。2人は、照れながらサインを書いてくれました。(下です。)もし、私が英語を話せれば、いろいろなお話しをさせていただいた所なのですが、Thank Youの連発で終わってしまったのが残念です。
(恥)

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 その後、お店の人とお話しをさせていただいたところ、開店してから10数年、彼らは7、8年前から名古屋と本国を行ったり来たりという生活を送っているようで、ほとんどレギュラーバンド化しているようである。他にも、Taste Of Honey のボーカルの人やEarth Wind&FireのリードギターリストJohnny Grahamもこの店でやっているようであった。こっちも見てみたいが、今は来ていないようである。

 3回目のステージが終わった頃、時刻が12時ちょっと前になってしまったので、ほんとは、最後まで見たいという気持ちを持ちながら、B.T.cafeへ移動。地下鉄では、近く感じるものの、車では多少時間がかかるなと感じた。夜のB.T.cafeはまったりモードで非常にいい感じでした。(他に客がいなかったのは残念でしたが)私を意識してFUNKの選曲をしてくれていたのですが、友達のK氏がSweet系の話しをしだすと、ジョージさん本領発揮でレアーな音源これでもかと聴かせてくれた。甘茶系は苦手な私だが、いい雰囲気の店で、マッタリ聴くにはイイですね。しばし音楽話のあと閉店時間も過ぎたのでまた来ることを約束してお別れする。

 FUNK系の来日が少なく、非常に寂しい日々を過ごしているが、本物のFUNKを常時聴けるお店があるというのは非常に頼もしい限りで、是非、生のFUNKを体感してほしいものである。


 

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